『タッキー&翼』の滝沢秀明(35)、『Hey! Say! JUMP』の有岡大貴(26)、女優・門脇麦(24)、子役の中野遥斗(8)が18日、東京・丸の内ピカデリーで映画『こどもつかい』(監督:清水崇/配給:松竹)公開記念舞台あいさつを清水監督とともに開いた。
『呪怨』シリーズなどを手がけるなどJホラーシリーズの第一人者・清水監督の最新作。主演の滝沢は“こどもの怨み”をたくみにあやつる“こどもつかい”という役どころで、悪い大人たちを呪い、次々と恐怖のどん底に突き落とあの世へと送っていくという役どころとなる。
先日初日を迎え滝沢は「初めての映画主演、初ホラーということで、この日を心待ちにしていました。自分自身ホラー作品にかかわると思っていなかったのでどうなるかと思っていましたが、みなさまの声や反応が楽しみで、次につながるような思いでやっています」とあいさつし、「いろんな方の意見を聞いていると1人で観に行くのは怖いなというのですが、いろんなメッセージが詰まっているというのを実感したという声も聞いたので、いまは嬉しいですね」と、手応えを。
続く有岡は、「僕の周囲の人たちも初日から観てくれている人たちが多くて、クスッと笑えるシーンとかもあったりして、恐怖と笑いは紙一重何じゃないかと思うんです!」と言いつつ、なぜかドヤ顔。これについて滝沢が、「きのう大阪の舞台あいさつのときに反応がよかったから言ったみたいですね」と、解説すると清水監督は「コメントが同じ……」と、ツッコミ。そこまでしてもややウケという感じに、有岡は「顔まで作ったのに」と、肩を落とした。
そんなグダグダな雰囲気のなか中野は「僕が出てくるシーンは、あまり怖いシーンがなかったから本当にホラーかなと思っていたんだけど、完成したものを観たら、オバケが白目をむいていたり、死んでいる人もいたので」と、堂々たるコメント。滝沢も思わず、「君がいなかったらきょうはポンコツばっかりだから」と、優しい笑顔を向け、観客たちをほっこりさせた。
トークでは作品タイトルにかけ、滝沢は「僕は“有岡つかい”ですね。彼とはつきあいは長くないんです。彼が中学生に事務所に入りたての頃は知ってますけど、デビューして26歳まで間ぽっかり空いているで、ガッツリは初めてなんです。作品の宣伝のために、彼を操るというのはマスターしたなと」と、ニンマリ。
すると有岡は「『こどもつかい』の仕事が終わったら、心が離れていっちゃうんじゃないかと思う」と、不安げな表情を浮かべたものの、滝沢は「まあ仕事の関係ですから」と、ひょうひょう。横から清水監督も「撮影中に先輩後輩なのに話してなくてムギちゃんも心配していて……」と、2人の関係性を語ると有岡は「撮影のために常に精神を統一していて」と、釈明したものの滝沢が「明るいキャラで売ってるのに本当は根暗なんだろ?」と、“追撃”の手を緩めず有岡は「やめてください、絶対言わないでください!」と、懇願していた。
これらのやりとりは、漫才のようにテンポよく滝沢と有岡の息が合っており、清水監督も「プロモーションを経て、きのうの大阪の舞台あいさつで2人が仲良くなっててビックリしたんです」と話すと、有岡は「そうですね、そろそろかな、“タッキー&アーリー”が来るかな?」と乗っかりだす。滝沢は「カラオケ行くんですか?」と問い詰めたり、門脇が本作の音楽でのデビューはどうかと勧められたりと、場内は笑いで包まれる。
ついには、有岡は「僕は滝沢くんの“お使い”です」と言い出し、滝沢が「ただのパシリじゃないですか(笑)?」と、ツッコンだが、有岡は「新大阪で降りたときに滝沢くんに気がつく人がいて、おばちゃんが目をキラキラさせていたんですけど、僕を見て『若い付き人さん』って言われて……使用人じゃないんですけど」というエピソードまで飛び出していた。
また、撮影ではカットされてしまったそうだがコメディチックなものも入っていたのだとか。そのことから滝沢は「現場でもユニークな監督でコメディも観てみたいと思うんです。自分自身極端な人間なので次は思い切りコメディをやってみたい」と、乗り気なようで、清水監督も「滝沢さんがコメディやりたいと大阪の舞台あいさつでは約束してくださったんです」と明かし、「本当ですよ!やりたいです!」と、滝沢も身を乗り出すなど、今後そんな動きが本当にあるかも?という様子を見せていた。
そんな丁々発止なイベントとなったが、最後に滝沢が、「社会問題だったり深いテーマが詰まっていますので、一緒に観に行く方や置かれている年代とかで全然最後の着地点が違って見える作品になっています。2回、3回と観ると見方が違うんじゃないかと思っています」と、真面目なコメントでビシっと締めた映画『こどもつかい』は17日より大ヒット公開中!
※記事内写真は(C)2017「こどもつかい」製作委員会