ジャニーズ Jr.の林翔太(28)が14日、東京・DDD青山クロスシアターで主演ブロードウェイ・ミュージカル『Rodgers/Hart(ロジャース/ハート)』(上演台本・訳詞・演出・振付・出演:玉野和紀)公開ゲネプロを俳優・矢田悠祐(27)、実咲凜音(29)、ジャニーズ Jr.の寺西拓人(23)、樹里咲穂(46)、玉野とともに開いた。
ブロードウェイで有名なソングライターの名曲を基に構成された劇。1930年から40年代に数々のスタンダード・ナンバーを世に送り出した作曲家リチャード・ロジャース(林)と、作詞家ロレンツ・ハート(矢田)の半生を、ジュディ・ガーランドやダイアナ・ロスなど数々のスターたちが歌ってきたスタンダードジャズの名曲とともに描く。
ゲネプロでは、リチャードとロレンツが栄光を掴んでいく姿やその恋を、30曲を超える楽曲、そこに合わせたダンス、タップで魅せる。玉野の“女装”というコミカルなシーンもあったり、曲が連続するシーンでは林をはじめとしたキャストの激しい息遣いが聴こえたり、林によるピアノ演奏や、観客を巻き込んだ演出など、さまざまに目が離せないシーンが連発した。
ゲネプロを終えてみて、林は「共演者の方々からの刺激がたくさんあって、これから千秋楽まで、まだまだ成長していけるんじゃないかなという実感もありました」と、手応えを。
この後の、初日を迎えるにあたって「普段緊張しないんですけど、今回は珍しくド緊張しています」という林。その原因は初めてのピアノ演奏挑戦といい、シーンが冒頭からあるため「暗い中でスタンバイしているんで、心細くて手が震えるんです。1回もやったことなくて」と、報道陣を前に手を震わせるジェスチャーで苦笑い。
その林のピアノ演奏について、玉野は「覚えるのが早くて、できればピアノもちょっとできたらくらいに思っていたんです。もともとフレーズを演奏してもらうくらいに考えていたんですけど、いけたので1曲やってもらって」と才能を認め、林も「ジャニーズパワーですかね」と、はにかんだ。
さらに、林は自身の演技へ「人と比べるものじゃないですけど、みなさんと一緒にやってる自分の姿を見ると毎日ヘコんでました」と、自信がなさげだったが、逆に玉野は「演技の方ももっとやっていいんだよ、やりすぎたら言うからと伝えたら積極的になって、いまはもう心配ないですね」と、太鼓判。樹里も「飲み込みが速すぎるうえに、視野が広すぎるので、演出家を超えていることがあって、すごい才能の持ち主だと思います」と、うなずく。
それだけ実力がついている理由を林に分析してもらうと「滝沢(秀明)くんの舞台に出させてもらって、そこで育ってきているので、全部把握しなきゃという気持ちでやってきました」と、経験ではないかとのこと。そんな“恩人”の滝沢にも「舞台のことは伝えているので、時間があったら観て頂きたいですね。大人っぽくなった林翔太を観てもらいたいですね」と、メッセージを寄せていた。
また、今回、林と矢田は初共演。お互いの印象について質問が飛ぶと矢田は「これ悪いやつがいるんですけど……」と、前の舞台で一緒だった寺西をチラリと見ながら「『めっちゃ怖い人やで』みたいな言い方してたんです。それで初めて会ったのが取材のときだったんですけど、めっちゃ物腰が柔らかい人やったんです(笑)」と、“騙された”のだとか。
しかし、矢田は「逆にすごくいい初対面になりました」と、結果オーライとなったようで、これに寺西は「やりました(笑)」と、してやったりという表情。林も「矢田さんがそういうスタンスできたので、矢田さん怖い人だと思っていたんです。でも、けいこ始まったら寺西と中学生みたいなノリでしゃべってるんで、見た目の印象と違う人だなって面白くて」と、うまく関係を築けた様子を見せていた。
「なかなか触れることができない楽曲だったりがあるので、みなさんに知って頂きたいですね。みなさんに届けて愛してもらえるようなものになれば」と、林が伝えていたブロードウェイ・ミュージカル『Rodgers/Hart』東京公演は年8月14日から9月9日まで東京・DDD青山クロスシアターにて、大阪公演は9月11、12日に松下IMPホールにて、神奈川公演は9月15日にやまと芸術文化ホール メインホールにて上演!