堺雅人が映画『プーと大人になった僕』吹替版完成披露試写会舞台あいさつに登壇！
俳優・堺雅人（44）が27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『プーと大人になった僕』（監督：マーク・フォスター／配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン）吹替版完成披露試写会舞台あいさつに登壇した。
世界的人気キャラクター『くまのプーさん』が初の実写映画化。幼いころに親友だったプーさんと主人公クリストファー・ロビンだったが、時が経つにつれ離れていってしまい、ロンドンで奇跡の再会を果たしたことから物語が動き出す。ロビンが忘れてしまっていた大切なものを思い出していくという、温かい気持ちになれる作品。堺はロビンの吹き替えを担当した。
ブリティッシュスタイルというスーツ姿で現れた堺。作品にかかわるにあたって「世界を壊さないように念じながら仕事をしていました。できあがった作品を観たとき作品を壊してないだろうかとドキドキしていました。これから観られる方は僕の存在を考えないで観て頂ければ」と、とにかく黒子に徹することにしたという。
本日はステージにベンチが用意され、プーさんのぬいぐるみが座っているというものだったが、堺は一礼して座る礼儀正しさを見せつつ、プーさんへ「見るこちらの気分によって怒ったようなとか笑っているような感じがするんです」と、なんとなく感情が分かるそうで、ではいまの状況はというと「緊張しているようですね」と、真面目に話して笑いを誘う。
吹き替えへは「もともとやりたかったんです。吹き替えをやったことなかったし。誰かのお芝居を見て変換するといことをやってみたくて。これがたまたま素晴らしい作品でした」という堺だが、アフレコを経て「声優さんって大変ですよね。映像の中の俳優さんの口を見ていたらわからなくなるんですよ。でも、声優さんは口を見ながらやっているんです。大河ドラマで高木渉さんとご一緒しましたけど、高木さんはすごいんだなって」と、声優という職業への理解も深めたそうだ。
作品へは、「大人が観ても響くそういうお話なんだなって意外な感じがしました。僕は子供の頃の気持ちを忘れてしまっている44歳の自分でしかないんですけど、すごくいろんなことを考えさせられるという感じです」と、深みがあるのだとか。それだけに、「子供は3歳ですけど、家族で観ようと思いました」と、妻の菅野美穂（41）と3人で鑑賞を希望することも。
さらに、「君の大切なものはなんなの？」という心に来るセリフもあるが、自身にとっての大切なものへ「そんな大層なものではなく、日常でごはん何食べようとか、どんな人といるとホッとするか、ふとした時にそんなことを考えました。そんなことを教えてもらった作品なのかなって思います」と、自然体。
本作テーマにちなみ「かけがえのない少年時代の思い出」についても質問が。これに堺は「粘土遊びが好きで、よくわからない人形を並べていて」と、回顧していたが、息子と最近粘土遊びをしているようで「粘土遊びをはじめて、油粘土があんなに臭いとは！油粘土の臭いってかいだことがなかったんですよ。子供と遊んでいて、『手を洗いなさい！』って言ってしまって」と、ほのぼのエピソードを披露していた。
ほかにも、自身が大切にしていることへ「人の言うことをよく聞くことです。台本をもらたときはここはこういう気持ちかなとか考えるんですけど、アフレコが始まるとそれどころではないんです。監督さんの要求に答えるのが大変で、良く言えば謙虚に、悪く言えばいいなりです（苦笑）。作品は自分1人で作っているものではないので。なるべく歯車の1つとしてやっていけたらと思っていますし、それはいつもそうです。お邪魔しますという感じですよね」と、自身の俳優論と合わせて話していた。
映画『プーと大人になった僕』は9月14日より全国ロードショー！
※記事内写真は（C）2018 Disney Enterprises, Inc.
一礼してから座る堺
