女優・小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香が30日、東京・丸の内TOEIで映画『食べる女』(監督:生野慈朗/配給:東映)完成披露舞台あいさつを開いた。
本作は作家・筒井ともみ氏が8月末に刊行予定の短編集『食べる女 決定版』(新潮文庫)を、筒井氏自身が脚本を手がけて映画化した作品。<食>と<性>をテーマに“自分を味わいつくす”ことの大切さを、年齢・職業・価値観をさまざまな8人の女たちの日常を通して描いている。女優キャストも豪華だが男性キャストもユースケ・サンタマリア、池内博之、勝地涼、小池徹平、笠原秀幸、間宮祥太朗、遠藤史也、『ORANGE RANGE』RYO、『頭脳警察』PANTA、眞木蔵人と、そろい踏みにもなっている。
客席の間を縫ってキャスト陣が登壇し、歓声と拍手に迎えられるなかスタート。沢尻は「とにかく!とにかく!!おいしい現場でした。かわいい人もいっぱいで、この作品でみなさんと共演できたことをが嬉しかったです」と、テンションが上がったのだとか。
とくに沢尻にとって「この作品を受けたっきっかけがキョンキョン!」と、思わず小泉の愛称で呼びつつ、「プライベートでお会いしたことがあったんですけど、仕事はしていなかったので、小泉さんと一緒にお仕事できたことは、本当にいい刺激になったし、現場がこんなに楽しいことはないです」と、憧れが先に立ったよう。
そんな沢尻だけに、撮影でも「前室に戻らないで、女子会しているようなテンションで、すごく素敵な現場でありがたかったです。ありがたくておいしい現場でした」と、楽しさいっぱいという感じだったよう。その小泉からは「唐突に『脚が綺麗だね』と言われて」と、振り返り、小泉も「脚が速そうだなって」と、評していた。
そんなテンションの高い沢尻とは対称的に広瀬は「1人でクランクインしてクランク雨アウトしました。最初から酔い潰れたシーンからスタートして、風呂上がりからアップして。でも、現場は居心地が良すぎて、ずっといたいなと思う現場でした」と、テンションを抑え気味で話し、笑いを誘っていた。
イベント後半には、事前に集めた質問に答えるコーナーが開催。この夏のヒットフードを問われ、小泉が「作品の中に手羽先を焼くシーンがあるんですけど、とってもおいしいもので、それは結構何度も作りました。塩コショウして、シンプルな味付けなんです」と、告白すると沢尻は身を乗り出し前のめりで「塩コショウだけなんですか!?」と、詳細を聞こうとすることも。
その沢尻は「夏バテしてて、あんま食欲なかったんですけど、そんななかで食べた韓国料理。辛いもので結構元気になりました。チヂミとか、キムチとか大好きなんで、暑いのにあえて火鍋とか食べるのが大好きです」と、辛いもので夏を吹き飛ばすようで、前田も「同じくです」と相槌を打ち「夏に火鍋はヤバイよね」と、2人で笑い合う様子も。
さらに、沢尻へは他人と自分を比べて自信がなくなったときにどうするかという難しい質問も飛んだが、「誰かにならないといけないとかはなくて、自分なりに長所を伸ばすというか。素直に生きて行ければそれでいいんじゃないかなと思います」と、意見を。
これに広瀬が反応し、「勉強になります。心にジーンと来ました」と、感動といった反応を。それに返すように、広瀬が1人カラオケを10時間するという話をした際には「一緒に行こうよ!」と、お誘いをかける一幕もあった。
終盤には素敵な女性になるためにしたほうがいいことはないかという質問に小泉が「何もないより、間違えてもなにかあった方がいいと思います。やっちまったなっていう方が人は成長するような気がします」と、しみじみ。
続く沢尻も、「小泉さんのおっしゃってる通りで、私も人生悩むこといっぱいありますし、恋愛で悩むことがあるし、仕事で悩んだりして、さあどしようみたいな。みんなと変わらないと思いますし、自分らしく生きていきたいなって。周りに惑わされず、そうなったときに、素直に自分はどうしたいんだと考えて。みなさんも知っていらっしゃるように、私失敗して生きてきているんで……。でも、それが本当に悪くないというか、経験だし、それを乗り越えて生きていくと、人って強くなれるし、また輝けるし。また、いろんな経験をして自分らしく私ってなんだろうって、突き進めていく感じですね」と、かつて“別に”発言で起きた騒動を振り返りながら話し、観客から拍手を受けていた。
最後に小泉から「素敵な女性になるためには、まずこの映画を観ることでは?」と、茶目っけたっぷりなPRをしていた映画『食べる女』は9月21日より全国公開!