『EXILE』TAKAHIRO(32)が22日、東京・品川プリンスホテル クラブ eXで初舞台にして初主演作品となる『MOJO(モジョ)』(脚本・上演台本:青木豪)公開ゲネプロを波岡一喜(38)、木村了(28)、尾上寛之(31)、味方良介(24)、横田龍儀(22)とともに開いた。
『007/スペクター』の共同脚本を手がけるなど注目を浴びているジェズ・バターワースの処女作にして、イギリス演劇界最高の栄誉とされるオリヴィエ賞最優秀新作コメディー賞に輝いた作品が原作。1950年台後半のロンドン、アトランティック・クラブで起こった運命の一夜が描かれる。
ゲネプロ前には演出の青木氏も交え舞台衣装でそれぞれ登壇。TAKAHIROは「けいこを積み重ねてきたんですけど、スリルと笑いがお届けできると思っています。あしたの初日から必死に頑張りたい」と、意気込む。
初舞台にして初主演ということで、「最初はプレッシャーを感じていたんですが、作品の輪郭が見えてきて、フラットな立ち方をできる舞台なのかなって。みんなの和というか、チーム感を大事にしながらできるだけ引っ張っていけたら」と、気負いはないよう。
波岡もそんなTAKAHIROへ「初めて舞台をするとは思えないくらい順応性が高くて、とっても秀でているので、僕たちはそれについていければすごくいい空気になる。あとは座長としてドシンとしていて、けいこ場の空気も作っていて」というとほかのキャストからも「センスの塊」と、賞賛を受け、ついには青木氏からも「言葉のセンスがすごくて、セリフ1つ1つにどんな感じなのか質問してきて。お客さんを魅了するすべを知っている」と、舞台裏を明かす。これに、TAKAHIROは照れくさかったのか、「後でクレジットカードあげます」「後で家渡します」「後で定期券あげますよ」と言いながらはにかむ姿も見せていた。
いよいよ初日をあすに控えるが、TAKAHIROは「一言で言うとドキドキです」といい、「けいこしてこれが答えと思ってきたものが、本番ではどうリアクションがあったりどういうふうになるのかなって」と、気になるそう。
このTAKAHIROの「ドキドキ」と4文字で表した発言は、ほかのキャストも引き継ぐというチームワークを生むことになり波岡は「ワクワクです」と開演を待ちきれないそう。木村の「ゾクゾクしています」と尾上の「モゾモゾしていますね」というのはセリフのミスができないという意味だったり、味方は会見中も汗をかいていることから「僕はダラダラしています。舞台上でもみなさん汗だくなんです」とアピールにつなげ、横田は「ガチガチです。肉体改造をしていて」と、それぞれ繋ぎきる。
大喜利のような展開を乗り切ったカンパニーだが、そこでTAKAHIROに『EXILE』と本カンパニーのメンバーのチームワークはどちらが上かという質問も挙がったが、「『EXILE』に負けないくらいのチームワークが固まってる」と、自信も見せ「お客さんの前に出るということがあらためて好きなんだなって思いました」と、新たな一面を見つけたようだった。
また、円形劇場ということでいろんな角度から観られることへの感想を求めると、「一言で言うと、ムラムラ(笑)。すごい距離が近いですし、横からも後ろからも見れるというのもありながら、みなさんの目線がちょうど……」と股間のあたりを指差し、「30公演あるので、各々の下半身のポテンシャルも注目していただければ」と、ニヤリと笑っていた。
そしてゲネプロへ。派手な舞台装置や音楽などはほとんどなく、基本的にストレートプレイで進行していく。その中で喜怒哀楽などさまざまな感情をキャラクターたちがむき出しにしていくシーンが連発。しかも円形舞台とあって、1回観ただけでは分からないキャストの表情の部分などがあり、こちらも何度も楽しめそうな仕上がりを見せた。TAKAHIROも鍛え上げられたバッキバキの肉体を披露しながら荒事の演技を披露したり、アカペラでの歌唱シーンがあったり、ダンスも踊ったりと熱演で関係者たちを魅了していた。
舞台『MOJO』は23日から7月14日まで東京・品川プリンスホテル クラブ eXにて上演!