劇場アニメーション「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第二章『発進篇』」(監督:羽原信義/配給:松竹)初日舞台あいさつが24日、東京・新宿ピカデリーで開かれテレサ役の神田沙也加、クラウス・キーマン役の神谷浩史、桐生美影役の中村繪里子、シリーズ構成の福井晴敏氏、羽原信義監督が登壇した。
『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編となる本作では、1978年公開の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』をモチーフに7章立てで構成されている作品。ヤマトが持ち帰ったコスモリバースシステムが地球にもたらした負の遺産の存在を知った古代進たちヤマトクルー。地球への“反逆”ともとられかねない独断でヤマトの出航を決意するのだが、その先には……。
今回初めて宇宙戦艦ヤマトのイベントに参加するという神谷は、本作について、「いやーできましたね。良かったっすね。いや本当、アフレコは絵が絶望的にないんでできるのかなって。久しぶりに羽原監督のコンテを見たなって。羽原さんの絵は好きなので嬉しいんですけど、コンテだなってずっと思って……。第1章のときは比較的絵はあったんですよ。ただ第2章に入ってからは、アフレコはねぇは、絵はないし、これ本当にできるのかなって……」と、裏話を暴露し福井氏もこれには「われわれも本当に不安で」と、苦笑い。それでも、神谷は「すごいクオリティで完成して安心しました」と、しっかりフォローも入れていた。
その神谷は自身のキーマンという役について、「いまのところ大して活躍していないというか、忠実に言われたことを守っている感じです。でも、今回は『乗せろ、いいから』という謎の説得力で、台本を見たときからシビレました。『いいから乗せろ』じゃなくて、『乗せろ、いいから』ですから。あの倒置法が、よく思いつきましたよね」と、感じ入った部分があるのだとか。
これに福井氏は、「自分が男前と十分に認識しているからこそできる技があるんですよ。俺達の中では神谷さんのキャスティングは割と最初から決まっていました」というと羽原監督も「脚本を読んだときから神谷さんのことしか浮かんでこなかった」と、うなずき、神谷は「きょう来てよかった!そこの話を聞けただけ良かった!!これからも頑張ります!」と、大感激だった。
また、今月21日には羽原監督の誕生日とあって、神田からテレサ風に“祈り”のプレゼント。今月7日の先行上映会では、俳優・村田充(39)と結婚した神田へ、イラスト色紙をプレゼントということもあったためそのお返しとばかり、心を込めてのものとなり、福井氏が「(羽原監督が)昇天しそうですよね」というと神谷は「さっきから(福井氏が)不吉なことしか言ってないですけど大丈夫ですか?」と、ツッコミを入れていた。
最後に神田から、「行くすえが気になります!」とこの後の展開へ期待をこめると神谷は、「これだけさまざまな方がいらっしゃると、『なぜならこの船がヤマトだからだ!』といわれて、納得できる人と納得できない人がいると思うんです。でも、僕はクラウス・キーマンという役をやらせて頂いて、割と中立な立場でかかわらせて頂いて、ヤマトだからだと言われて『はぁ……』という立場でいまはいます。今後彼がどうなっていくのかというのはこの先の見どころですし、ちょっと分からないなと思っている方は、キーマンを追っていくと、キーマンと同調して、理解する糸口になるんじゃないかと思っていますので、よろしくお願います」と、呼びかけていた。
「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第二章『発進篇』」は24日より絶賛公開中!