ロックバンド『X JAPAN』のYOSHIKIが11日、東京・表参道ヒルズ スペースオーで『YSL BEAUTY HOTEL』記者発表会をメイクアップアーティストのトム・ペシュー氏とともに開いた。
ファッションブランドのイヴ・サンローラン・ボーテが世界各国で開催している“ホテル”をコンセプトにしたグローバルイベント『YSL BEAUTY HOTEL(イヴ・サンローラン ビューティ ホテル)』を展開中。その日本での開催が今月13、14日に表参道ヒルズで行われるとあり、YOSHIKIをプレミアムゲストに迎えるものとなった。
イベントはペシュー氏がYOSHIKIを生でメイクアップしていくところからスタート。メイクされてみて、YOSHIKIは「斬新でクロックっぽいですね」といい、ペシュー氏へは、「とてもメイクするのが速いですね。判断力というか自分がこう思っていることを察しているというか。心を読んでいるのでは?ないかってくらいで 内面からジャックされている感じでした。素晴らしいトムさんにメイクして頂いて光栄です」と、賛辞を送る。
するとペシュー氏は、「YOSHIKIさんは肌が美しくて、美しいキャンバスに描いているみたいでした。メイクに情熱を持っている方にメイクできて嬉しく思います」と、お礼。これにYOSHIKIは我が意を得たりとばかり「自分は白いキャンバスに徹するんだとトムさんに身を委ねました。を委ねて良かったなって」と、笑みが浮かんだ。
今回の『YSL BEAUTY HOTEL』内覧をしてみたというYOSHIKIだが、「どこまでが自分のステージなのか、それとも私生活なのかと、区切りが難しんです。でも、こういう場所を観ると、やはり僕はミュージシャンなんだなってやる気が出る。私生活からステージというスイッチをオン・オフしなくてもそのままいけるという感じですね。僕も以前からロックスターに憧れて自分なりのアートを追求してきました。イヴ・サンローランはファッションブランドで初めて上場したブランドなのでとても影響を受けていて、アートがアートであるために生き抜くために、周りから認められないといけないという努力をしてきたと思いますので」と、共感する部分が多かったのだとか。
話題がYOSHIKIの美の秘訣に向くことも。そのスラリとした体型へ、「ウエイトトレーニングだけで2時間したりと、ハードなものを週3~5回くらいしています。あとは、ワインを飲むこと、朝・晩でスチームサウナに入っています」と、披露したYOSHIKIだが、かつてけい椎の手術を受けたこともあるだけに、「医者からは『やりすぎないように』と言われています。首に筋肉だけつけてもしようがないので、全体的にやるようにしています。筋肉とかの面では以前よりあるのではないかと思います」と、トレーニングの積み方にも工夫があるようだった。
『X JAPAN』といえば、今年9月28日から30日にかけ幕張メッセでライブ『X JAPAN Live 日本公演 2018 ~紅に染まった夜~Makuhari Messe 3Days』を開催予定だったが、3日目となる同30日は、会場近くに台風が直撃するということから安全を考え無観客ライブを敢行するという事態に。このことを質問されたYOSHIKIは、「1週間前にお客さんのいないところでライブをしたので、きょはこれだけ記者の方が居てくれるのが嬉しいです。記者の方がいてくれるだけでも自信になります」と、報道陣にリップサービスで沸かせることも。
その無観客ライブへは、「みなさん透明人間になったのかなと思うしかない。3万人の方は透明でという意識でしたけど、無観客でのライブはとっさの判断でした。まさか台風が、タイムリーでぶち当たると思っていなかったんです。ちょっとパニクっててあの数時間覚えてなくて、気づいたらお客さんのいないところでライブをしていて。お客さんのいるがたみ、人のありがたみを感じました」と、しみじみ。
後日、「先週香港にいて、道を歩いていたら『素晴らしい決断だった』と言われて、そこでも言われるんだって言うのが何より嬉しかったです。大きなマイナスもありましたけど、そういうプラスもありました」と、巡り巡ったエピソードも。
さらには、自身のツイッターにて、『ベッドが #紅 に染まってしまった』とツイートもして話題となったが、この真相について問われたYOSHIKIは、「ライブ終わりの夜に、赤ワインを飲みながら寝てしまったんです。起きたら“紅に染まって”しまってメイクも落とさないまま寝てしまったので、いろんな意味で紅に染まってしまいました」と、苦笑いしながら明かしていた。
「とても素晴らしいアートに参加できて光栄ですし、そういう一部になれれば」と、メッセージを寄せその場を後にしていた。