俳優ディーン・フジオカ(36)、女優・柊子(25)、萬田久子(59)、貫地谷しほり(31)が24日、東京・角川シネマ新宿で映画『結婚』(監督:西谷真一/配給:KADOKAWA)初日舞台あいさつを西谷監督(57)とともに開いた。
直木賞作家・井上荒野の同名恋愛小説を実写化した作品。本作は「結婚詐欺」がテーマとなっており、ディーンは完璧なヴィジュアルと知性、そして大人の色気で数々の女性たちを翻弄する魅惑の結婚詐欺師・古海健児(うるみ・けんじ)を演じる。
ダークスーツに蝶ネクタイ姿とビシっときめて登場したディーン。古海を演じるうえで大変だったシーンへ、「犯罪者ですね。犯罪者を演じるのは初めてではないですけど、やっぱりピアノのシーンを弾きながらセリフをいうのが難しかったです。普通だったら先にレコーディングして現場で流しながら、当て振りという感じですけど、ミュージカルみたいな感じで通しでやったので、すごくやりがいのあるチャレンジで」と、生演奏だったのだとか。
ギャップの話題になった際には、司会からはディーンが「完璧というか素敵な男性」と声をかけられたが、「世間のイメージは分からないですよ(苦笑)。そう言って頂けるのは嬉しいですけど、舞台に出てくる直前のドアの後ろで待っているときに、まつ毛が目に入ってどうしようかと思って、目をこすってて。そんな感じですよ」と、あくまで自然体だった。
さらに共通点の話となると萬田が「上手に結婚詐欺師できるかも。見込みありですよ」と、声をかけられたり、撮影中のキスシーンについて、貫地谷は、暴風雨のなかいきなりするように言われて、「ディーンさん、背が高いから私が上を向いて、中に水がいっぱい入ってきて溺れそうになって」と、舞台裏が大変だったエピソードも披露し盛り上がっていた。
その後も、大人の色気や大人の恋愛をどう考えるかという難しいトークテーマとなり、答えが出ず悩みこんでしまったディーンはほかのキャストにも振ったが、全員困り顔。そこで西谷監督は果物が腐りかけたときに出るおいしさのような魅力を例に挙げると、ディーンは「腐りかけです」と、自身を笑いながら評する一幕もあった。
記念撮影では、「夢が叶う」という花言葉をもつ青いバラを、ディーンから来場者全員にプレゼントしつつ、「何度でも繰り返し観てもらえれば」と、呼びかけその場を後にしていた。
映画『結婚』は24日より絶賛公開中!