TVアニメ『恋と嘘』第1、2話先行上映イベントが24日、東京・TOHOシネマズ新宿で開かれ高崎美咲役・花澤香菜、根島由佳吏役・逢坂良太、宅野誠起監督、サプライズゲストで実写映画版の仁坂葵役を演じる森川葵が登壇し、司会はニッポン放送の吉田尚記アナが務めた。
漫画家・ムサヲ氏が『講談社週刊少年マガジン編集部/DeNA「マンガボックス」』にて連載中の同名作が原作。満16歳になると結婚相手を政府に決められてしまうという法律(通称:ゆかり法)がある世界を舞台に、初恋をした少年少女たちの恋模様が描かれる。
本作では1話、2話でキャラクター同士のキスシーンがあるそうだが、結構、感情の重たさが乗るんだとか。そんなシーンが上映された後での登壇で恥ずかしさがあるのではと吉田アナが問いかけたが、花澤は「別に何も」とサバサバ。とはいえ、そんな反応だった花澤もVTRをチェックする際には、「『美咲ちゃんいいよ!』って。あの大胆さって大人になったら出ないじゃないですか!」と、楽しくなったそうだ。
一方の逢坂も「ここでそのシーンを流しましょうと言われると恥ずかしいですし、生で演じろと言われても無理です」と苦笑いをしつつ、「演じるときは恥ずかしいですけど」と、照れ笑いして、観客たちを沸かせた。
キャスティングについては、宅野監督は「嘘の部分を演じるのが難しいと思っていたので、演技力のある方をと最初から考えていました。嘘だけど表向きはそうじゃないように見せれるアンビバレントな感情を表現できるような方がいいなって。根島に関しては複雑な気持ちというより柳のように翻弄されるキャラかなと思うので逢坂さんだなって」と、明かすことに。
これに逢坂は、根島を演じる上で最初が大変だったとしみじみで、「個人の色を全部消してくれと言われて。『目立つな!』と。絵に合わせての演技はやめてくれ、できる限り抑えてやってくれと。1話だけでも大変でした」と難しいディレクションを受けたそうだ。
イベント中盤からは今秋公開予定の実写映画版で、オリジナルのヒロインを演じる森川が登場。実は森川と花澤はTVアニメ『監獄学園-プリズンスクール-』の緑川花役を花澤、実写ドラマ版の緑川花役を森川が演じているという共通点が。しかも、森川はアニメ好きだそうで、この舞台あいさつに立てて「めちゃくちゃ嬉しいです!」と、大興奮。
トークが本作のようなゆかり法があったらという話題が振られると、逢坂は「いまだったらウエルカムです。相手くださいよと」と訴えると森川も、「私も賛成です。作品を読み直して、恋が苦しそうなキャラクターがいて、それだったら政府通知できめてもらったほうがいいのかなって」と、うなずく。花澤は「16歳でしょ。早いなぁ。35歳くらいにしてほしい」と、意見を寄せるなど盛り上がっていた。
TVアニメ『恋と嘘』は7月3日よりTOKYO MXにて毎週・月曜深夜0時から、ほかにて放送スタート!(※放送時間は変更になる可能性あり)
(c)ムサヲ・講談社/政府通知普及委員会