ジャニーズJr.でアイドルグループ『Snow Man』の岩本照(25)、渡辺翔太(25)、阿部亮平(24)が25日、東京・有楽町オルタナティブシアターでトリプル主演舞台『愛と青春キップ』(演出:藤林美沙)公開ゲネプロを開き、その仕上がり具合を関係者向けに披露した。
若者たちが偶然乗り合わせた船が嵐に遭遇・難破し、無人島に漂着し、困難を乗り越えていくノンストップダンスエンターテインメント。岩本、渡辺、阿部の3人は明日のスターを夢見て、ワガママで有名なショーの看板女優(剣幸)のバックダンサーを務めるという役どころだ。
ゲネプロでは、明日が見えないような絶望的な状況も、明日を信じて突き進む主人公たちの姿が印象的。しかも、キレキレのダンスに継ぐダンスが劇中に数多く散りばめられており、さまざまな感情をダンスと歌で表現していく仕上がりを見せた。
終演後に岩本、渡辺、阿部の3人で囲み会見を開催。本作がジャニーズ以外の舞台となることに岩本は「いやもうドキドキ・ワクワクしています。すべてがはじめましてだったので、ここまで駆け抜けてこられたのもみなさんのおかげです。けいこ期間もタイトで……」というと、阿部が「3週間で作り上げた舞台です」と、相当に短い時間だったという。
ジャニーズ内のメンバーで行う舞台との違いへ渡辺は、「ジャニーズ内の舞台はお芝居しても知ってる人だし。でも、今回は初めてお芝居する方達がいっぱい居たので、最初は人見知りみたいな感じでした(苦笑)。それで僕は人として人見知りがちょっと取れたなって(笑)。2人がしゃべっているところに俺も入るって感じで。それができれば次の日は自分1人で行ってみようとか。2人に助けてもらいました」といい、阿部も「助け合いました」と、しみじみとうなずく。さらに渡辺は「ジャニーズのリハ場が騒ぎすぎなのかなって。今回のけいこ場は、ちゃかしあったりはあったけど、空気感が独特でした」と、肌で違いを感じたようだった。
阿部が「3人だけで踊るところはSnow Manが踊ってるぞ!という存在感を見せつけたいですね」というほど、作品の見どころの1つとなるダンス。そのダンスを通して岩本は、「コミュニケーションを取ることを感じましたね。心の底から俺もダンスがここまで好きなんだなっていう部分を感じて。ほかの人やメンバーと余計にコミュニケーションを取ることで、その踊りが観る人に伝わるのかなって。チームワークをより深くすることが、ダンスとか歌とか芝居をより良くしていくコツかなって」と、学んだことを伝える。
阿部も「ダンスってなんだろう、音楽ってなんだろうって考えさせられるような作品で、そこで僕たちのダンスを観て情熱とかを感じてもらえたらと思います」とダンスのより奥深さを感じたといい、「お芝居中にアイコンタクトしながらとかがあって、アイコンタクトをしながら相手を見て踊るとか。1つのアイコンタクトが気持ちが乗っているだけで、見え方も変わってくるのかなって、新しい発見が多いというか……気持ちが入っているから、普段だったらカメラとかあるってわかってても、お尻を向けてセリフ言っちゃうとかもあります」と、お芝居面でも得るものが多かったようだ。
キャスト間では、岩本はベテランの松澤一之からは「どう鍛えたと言われて。筋肉の話ですね」と、笑ったり阿部は「松澤さんとか剣さんにアドバイスを頂いて自分の演技を見直すきっかけになりました。演技の立ち居振る舞いを学びました」と、教えてもらったそうだ。
岩本から「誰1人欠けても成立しない作品なので、みんなに支えられるという気持ちのパス回しが大事と感じていて。俺たちが持っている想像力を、観客のみなさんを連れて行ければと思います。ここがゴールじゃなくて、毎日が千秋楽ぐらいの気持ちで。120%でぶつかって、こんな新鮮な体験ができたのもありがたいですし、みんなで一丸となって最後まで突っ走っていきたいと思います!」と、意気込み初日公演へと向かっていった。
舞台『愛と青春キップ』東京公演は25日から11月11日までオルタナティブシアターにて、京都公演は11月17、18日に京都劇場にて上演!
■出演キャスト
浦川亨役:岩本照
小笠原優役:渡辺翔太
西岡修一役:阿部亮平
大鳥居慎吾役:佐々木崇
小玉時生役:高岡裕貴
橘りつ子役:中島早貴
田代優子役:菜々香
吉沢ミエ役:髙橋果鈴
小島レイ役:松原夏海
小早川涼子役:田口恵那
吉野源三郎役:松澤一之
勅使河原静役:剣幸