『劇団EXILE』小野塚勇人(25)、中村優一(31)が3日、東京・新宿武蔵野館で映画『恋のしずく』(監督:瀬木直貴/配給:ブロードメディア・スタジオ)トークイベントを開いた。
本作は東広島市・西条が舞台。“リケジョ”と呼ばれる理系女子の大学生・詩織(川栄李奈)が、日本酒の酒蔵へ研修に行ったことから酒作りに目覚め、人生の喜び・出会いと別れを経験しながら成長していくというヒューマンドラマ。小野塚は酒蔵の息子である莞爾役、中村は酒造会の若手ホープを演じた。
2人とも『仮面ライダー』シリーズ出身だけあり“ライダー俳優酒飲みトークショー”と銘打って開催。2人とも日本酒を片手にトークとなったが、朝の第1回上映後とあって、2人とも「まだ昼間でしょ(笑)?」と戸惑いつつ乾杯!
小野塚は劇中に登場する日本酒の中でも『命なりけり』が最もお気に入りで「飲みやすくて、女性でも飲めちゃう。逆に飲みやす過ぎて危ないかも。僕も、飲料水のように入っていくので、気づいたら酔っぱらっている感じで(笑)」と、スッと身体に入ってしまうのだとか。まだ、一度しか『命なりけり』を飲んだことがなく、「(味を)忘れてしまった」という中村のために小野塚は、その場で栓を開けて盃に注ぎ、劇中のセリフ「一生、忘れられない味ですけど!」と言いながらニッコリ。盃を口に運んだ中村さんは「イイっすねぇ……やっぱりおいしい!」と、笑みが浮かんだ。
その中村は、ロケ期間中「毎日飲んでいた」といえば、小野塚も「“勉強会”と称して、飲ませていただいていました(笑)」と、苦笑い。小野塚は「東京で撮影だと、自宅から通って自宅に帰るので、ご飯を行くのも『撮影が全部終わったら』となりやすいけど、オールロケだとみんなでホテルに泊まって一緒なので、距離が詰めやすいんですよね」と、楽しげに振り返る。
地元の人々の酒の強さには面食らったそうで「前の日にあれだけ飲んで、次の日も昼間から(酒を勧めて)『どうですか?』と言ってくる神経がわからない(笑)!どこで体を休めてるのか……」と、言いつつも楽しげで、地元の人々の温かいホスピタリティに感謝していた。
劇中には2人がバイクで2人乗りするシーンもある。中村は、「バイクの後ろに乗る女の子の気持ちがわかりました。(2人乗り用の)取手があるんですけど、いらないなって思いました。これがなければ小野塚くんの後ろから(ギュッと抱擁を)いけたのに!」と、ちょっぴり残念そうなコメントに場内は笑いが。小野塚は「一応、ライダーですから。まあ、(『仮面ライダー』ではバイクに変身する役で)乗られる側でしたけど……(苦笑)」と、自虐気味に語り、会場は再び笑いに包まれた。
観客から西条でのおすすめグルメを尋ねられると、小野塚は「いろいろ食べ過ぎましたけど(笑)、僕が撮影でいたのは牡蠣シーズンで、生ではなく蒸し牡蠣を食べておいしかったです。漫画みたいな牡蠣タワーを作っちゃいましたけど、撮影中なのによくあんなに食べたなって(笑)。モツ鍋屋さんにも行ったんですけど、それもおいしかったです」と、相当に“オイシイ思い”をした様子も。
一方、中村は撮影期間中、あまり地元の名産品を食べる機会がなかったようで「映画の中の美酒鍋も食べてないんですよ……。この間、宮地真緒さんと舞台挨拶に伺って、初めて酒蔵をまわらせていただいたんですが、美酒鍋屋さんの前には行って、建物の前で写真だけ撮りました」と、こちらは悔しそうだった。
また、あるシーンの撮影では、小野塚がイタズラで、中村に水をなみなみと注いできたことがあったのだとか。中村は、大量に注がれ、かなり戸惑ったようで「いたずらっ子なんですよ(苦笑)。真顔で面白いことをやってくるんです。ドSなんでしょうね」と、小野塚を見ると、小野塚は「そういうシーンだったんですよ。良心が痛みました(笑)」といいながらどこ吹く風という表情を浮かべるという、2人で和気あいあいといった感じだった。
映画『恋のしずく』は公開中!