ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』製作発表会見が19日、東京・赤坂BLITZで開催。元『宝塚歌劇団』のメグ・ジリー役の夢咲ねねと咲妃みゆ、マダム・ジリー役の鳳蘭と香寿たつきがそれぞれ、宝塚の絆などを語った。
不朽の名作オペラ『オペラ座の怪人』の10年後を描いた作品で、日本では2014年に上演され、その際に市村正親がファントム役を好演し話題となり、今回の再演でも続投となる。
会見序盤では、ファントム役を演じる市村、石丸幹二が『君の歌をもう一度』をデュエットで披露し沸かせたりするなか、夢咲、咲妃、鳳、香寿は2曲目の『なつかしい友よ』でハーモニーを響かせた。
夢咲は「いまはまだ、楽曲・楽譜と毎日戦っている最中です。頭を悩ませる日々ですけど、その難しい旋律だからこそ、美しい皆さんの希望する曲になっているんだなと思っています」と、緊張気味で「新しく参加させて頂きますけど、きのうこの会見のためのけいこがあったんです。そこで、手と足が一緒に出ちゃうくらいいろいろご迷惑をおかけしてしまったんですが、みなさんが『じゃあもう1回やろう!』と励ましたり、けいこに付き合ってくださって本当に、温かい方たちと一緒にチームを組めることが幸せだなと思います」と、カンパニーの雰囲気を。
「ワクワク・ドキドキな気持ちでいっぱいです」という咲妃だが、とくに「私の尊敬してやまない夢咲ねねさんと同じ役を演じさせて頂く日が来ると夢にも思わなかったので、いろいろご指導してもらえれば!」と、席から立ち上がり夢咲とお辞儀しあう一幕も。
鳳は、「この歴史に残るミュージカル、初演と再演に参加できて嬉しく思います」と、歴史を感じさせるコメントを寄せつつ「この子達の5年後の成長を楽しみにしております」と、しっかりと空気を締める。
香寿は「初演に引き続き、演じさせて頂けて、大尊敬する鳳蘭さんと同じ役を演じさせて頂けるということで5年後でドキドキしました。宝塚で同じ釜の飯ではないですけど、いつも支えてくださって本当に嬉しかったです。新しいキャストのみなさんと、私が5年間で役者として経験したことをお見せできればと思っています」と、意気込んだ。
記者からは4人へ、何かアドバイスし合うことはなかったかという質問が振られ、鳳が「実際は祖母と母と娘ですよ」と、苦笑いしつつ、「後輩が自分で考えて、自分で練習をしているので何もアドバイスすることはありません。自分で考えてやることがこれからの成長につながるので」と、見守る気持ちのよう。
香寿も「もう上級生とか同じ舞台に立った時は助け合いですから」と言いつつも、「iPhoneの録音機能の設定が分からなくて下級生に教えて頂く次第です(笑)」と、プライベートなお茶目なエピソードを披露した。
夢咲はといえば、「咲妃さんには申し訳ないですけど、鳳さんも香寿さんも星組出身でして、私も星組なんです。同じ組ということで特別な気持ちがあるんです!」と、共通点を挙げると鳳も「星組というのは“スタークラス”だから」と、ニコリ。さらに夢咲は「鳳さんの代表的な楽曲も歌わせて頂いたことがあって、朝鳳さんの歌唱する動画を見て練習するということをしていたので、その方とご一緒できるのは嬉しいです。香寿さんの公演は何度も観に行っていて、母・娘関係ですし、観ている回数や尊敬している年数が違うのですんなりとお母さんとなじませて頂きたいなと思っています」と、2人の懐に飛び込むようなコメントを残していた。
一方の咲妃は、「おこがましいのですがけいこ場で無条件に安心感があったんです。素晴らしい上級生の方とご一緒できるということは、同じ釜のご飯を食べさせて頂いて者としては、ありがたいことだと思います」と、話していた。
ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』は2019年1月15日から2月26日まで日生劇場にて上演!