俳優・佐々木蔵之介(50)、子役の早坂ひららちゃん(7)が20日、東京・千代田区の神楽座でネイチャー・ドキュメンタリー『アース:アメイジング・デイ』(監督:リチャード・デイル、ピーター・ウェーバー、ファン・リーシン/配給:KADOKAWA)公開直前イベントを本作の監修も務めている動物行動学者・新宅広ニ氏とともに開いた。
2008年に公開され日本でも大ヒットを記録したBBCアース・フィルムズのネイチャー・ドキュメンタリー『アース』。その第2弾の作品で、製作期間3年、22ヶ国、撮影チーム100人、ドローン200台と壮大な規模で生き物たちの貴重な姿をカメラに捉えた。佐々木は日本版ナレーターを務めたことから、ひららちゃんは動物ファンなことからゲストとなった。
開演前に2人による囲み会見が開催。作品へ佐々木は「2008年の映画も劇場で観ていましたので、ナビゲートのお仕事を頂いて光栄に思いました。それに、10年経ったのかと思いましたが、観てみたら10年溜め込んだ理由が分かります。見たこともないような感じで、これは(ドキュメンタリーなのに)脚本が書いているのというくらい見事でした」と、その出来を称賛。
その内容としては、「日の出から日没に至るまで、24時間で朝・昼・晩どの動物がどんな生活をしているかを描いています」といい、「この映画を観ていて何を思うかというと、それぞれの動物に共感してしまうんです。彼らが同じように食事したりとか、子供を守ったりとか、のんびりしていたりとか、危険にさらされたりとか。ナマケモノでさえ、無駄がないような気がしていて、美しく、尊く感じてしまうんです。生き様とか、命の尊さも儚さも感じて。僕も怠けていますけど、これも美しいんじゃないかと思ええるくらいで。本当にアメイジングな映像でした」と、熱い感想を。
ひららちゃんも「動物の自然の姿が分かって楽しかったです。4回観ました!」と、何度も観たくなる出来といい、「ペンギンが荒波に向かって飛び込んでいくところは泣いちゃいました」と、感極まるシーンも紹介していた。
続けて、佐々木へナレーションで苦労した部分はないかと質問が寄せられると、「普段のナレーションとは違ったところがあって、動物に心を寄せているところがあります。映像冒頭にはイグアナと蛇が出てくるんです。心を掴まれると思いますけど、イグアナが、生まれて海に行くまでの間、そのシーンが描かれているんですけど、イグアナを何とか守ってあげたいと思ったことがないんですけど、守ってあげたいと思いながらでしたね」と、感情移入したそうで、セリフについても、「岩に上るシーン、に台本に『ふぅ』と書いてあって、イグアナのものなのか、僕のものなのかディレクションがなかったので、自分なりの解釈で『ふぅ』をいれました」と、自身に選択を迫られた部分もあったそうだ。
その後、観客を前にした舞台あいさつが開催。佐々木はカメラマンの撮影アングルのすごさを熱弁したり、新宅氏によるクイズコーナーも開催。クイズはイッカクのシルエット当てクイズや、佐々木とのパンダの黒い部分のお絵かき&塗り絵、クジラの寝方がどうなのかのクイズと、新宅氏が豆知識を披露しながらで、会場も「へぇー」とうなる観客が続出するものとなった。
さらに、イベントにはナマケモノも登場。佐々木は「日本に来て、ここの場に登場するだけでも働いてますから“ハタラキモノ”ですよ。省エネモードですけど、ナマケモノくんも一生分の仕事をしたと思いますよ」と、しみじみ眺めていた。
「映像がすごいですし、音もすごいですよ。劇場に楽しみにきてください!」と呼びかけていたネイチャー・ドキュメンタリー『アース:アメイジング・デイ』は30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開!