『劇団☆新感線』の最新作「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界』」製作発表記者会見が26日、都内ホテルで開かれ生田斗真(34)、りょう(46)、中山優馬(25)、藤原さくら(22)、粟根まこと(54)、山内圭哉(47)、早乙女友貴(22)、橋本じゅん(54)、三宅弘城(50)、橋本さとし(52)、脚本家・中島かずき氏(59)、演出家のいのうえひでのり氏(59)が登壇した。
2019年劇団☆新感線39(サンキュー)興行・春公演となるいのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』は、2016年の『乱鶯』以来、3年ぶりのいのうえ歌舞伎最新作。“奥州三代”と“義経黄金伝説”をモチーフとしており、義経が実際に奥州でかくまわれていたという史実をスタート地点に、奥州三代の隆盛の行方とともに、脚本を手がける中島氏ならではのファンタジー要素も散りばめる。
生田は、後に“偽義経”である源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)と名乗ることとなる奥華玄久郎国衡(おうがのげんくろうくにひら)役で主演。『劇団☆新感線』4回目の参加となりすでに“準劇団員”の様相も呈しているが、実はいのうえ歌舞伎の新作に主演として臨むのは本作が初。中島氏からは生田へ「はじけた役ですけど、割と図抜けた明るさを持ったキャラクターをやってもらいたいと思っています」と期待を寄せれば、いのうえ氏からは「暴れてもらいったなと思って」と、熱視線。
そんな生田は、「2年前に『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』で『新感線』さんとご一緒しまして、そのときに、いのうえさんから『次は斗真でやりたい、一緒にやらないか?』と言われたところからスタートしました」と、声がかかって感激したようで、「『新感線』さんは2年間、IHIステージアラウンド東京という劇場で客席を“回していた”みなさんと、今度は地方都市をぐるぐる周るということで楽しみにしています。『新感線』“39興行”ということで、僕もたくさんのサンキューを届けたいと思います!」と、意気込みを。
『劇団☆新感線』といえば「立ち回りだと思います」という生田。それだけに、本公演のためにも「公演に向けてのトレーニングやけいこを始めています」と、体作りもスタートさせているそう。さらに、生田は「タイトルには『歌』も入っているので、歌はあるのかなぁ……あるかもね……あるんじゃないかなぁと思います(笑)。藤原さくらちゃんのような歌の要員もいますので楽しみにしていてもらえれば」と、ほのめかす。しかし、記者からはこの『歌』を追求され、「言っちゃいますけど、あります。きちんとトレーニングして恥ずかしくない歌声を届けられたらと思います」と、ぶっちゃけた。
中山は国衡の弟である奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)役で出演。「初めて参加させて頂きます中山優馬と申します」と、硬めに切り出し、「本当にありがたく、少し緊張もしていますが、斗真くんの弟を演じさせて頂くということで、兄貴ができたこと嬉しく思います。自分の役をまっとうしたいので、よろしくお願いします!」と、気持ちを。
すると生田はそんな中山を見ながら、「同じ会社で、なかなか交流するがなかったので、一緒にお芝居できること嬉しく思います。本当に弟ができたような気持ちがしていて、僕はアナウンサーやってる弟がいますけど、この舞台の期間は優馬が弟だと思って」と、ニコリ。
さらに中山にとって、今回『劇団☆新感線』初参加ということもあり、その印象を尋ねると、「誰が観ても楽しめる、どの世代も楽しめますし、出演が決まった時に緊張の方が大きかったことを思い出します」と、しみじみ話すこともあった。
主人公のポジティブな性格に掛けポジティブなエピソードが質問されたが、生田は「深く悩んだりしないタイプなところですかね。ちょっと反省しないといけないことがあっても、1日寝れば立ちあがれるポジティブなところだと思います」と、打たれ強さを挙げる。中山は「落ち込むことがあまりなくて」と、ポジティブそのものなのだそうだ。
ほかにも、“39興行”にかけてサンキューを言いたい事柄はないかとの質問に、中山は「愛犬に僕のストレスを吸ってもらえて、愛犬に感謝しています」といえば、生田は「僕自身を演劇の道に呼んでくださた『新幹線』にサンキューと言いたいです。それに、サンキュー公演に呼んで頂いて、地方のみなさまにもサンキューと言える公演に呼んでさったことにサンキューと言いたいと思います」と、ひらすら感謝感謝という様子だった。
生田から「こんなにおもしろい舞台があるんだと衝撃を受けてもらえれば」と呼びかけていた「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』」大坂公演は2019年3月8日から同21日までフェスティバルホールにて、金沢公演は同年4月2日から7日まで金沢歌劇座にて、松本公演は4月18日から同21日までまつもと市民芸術館にて、東京公演は2020年2月にTBS赤坂ACTシアターにて、福岡公演は2020年4月に博多座にて上演予定!
■公演情報
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演
奥華玄久郎国衡(おうがのげんくろうくにひら)役:生田斗真
黄泉津(よもつ)の方役:りょう
奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)役:中山優馬
静歌(しずか)役:藤原さくら
源頼朝(みなもとのよりとも)役:粟根まこと
常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)役:山内圭哉
遮那王牛若(しゃなおううしわか)役:早乙女友貴
武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)役:橋本じゅん(大阪・金沢・松本公演)
武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)役:三宅弘城(東京・福岡公演)
奥華秀衡(おうがのひでひら)役:橋本さとし
右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ(東京・福岡公演)、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、新谷真弓(大阪・金沢・松本公演)、木村仁、川原正嗣、武田浩二、狩野新之介、鈴木智久、山崎翔太、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、齋藤志野、鈴木奈苗、藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成
※初稿にて生田さんの年齢の表記を間違って記載しておりました。お詫びして訂正致します。
※ほか登壇者のコメントなどはコチラ!(劇団☆新感線 最新作は「チャンバラ版アベンジャーズ」!劇団員たちの“通常営業”宣言や回る舞台でスタッフたちが「疲弊」したとも)