俳優・高橋一生(37)が28日、都内ホテルで『第47回ベストドレッサー賞発表・授賞式』に『芸能部門』を受賞したことから登壇した。
一般社団法人日本メンズファッション協会主催のファッション意識の向上、豊かで充実した生活の提案、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に、毎年恒例で歴史を重ねている賞。その選考基準は、『時代に左右されない主張あるオシャレをしている人』(自主性)、『ファッション性のある着こなしをしている人』(流行性)、『時代的な話題性に富んだ人』(時代性)、『魅力ある人間性を備えた人』(人間性)、『国内外を問わず活躍している人』(国際性)の5つとなっている。
この日も、高橋のほかにも授賞式には、『政治・経済部門』からパナソニック株式会社 代表取締役社長の津賀一宏氏、『学術・文化部門』から作曲家・編曲家の吉俣良氏、『芸能部門』から女優・有村架純、『スポーツ部門』からレーシングドライバー・中嶋一貴氏、『特別賞』から株式会社ストライプインターナショナル代表取締役社長の石川康晴氏、『MFU推薦枠』からミュージシャンのアルケミストが登壇となった。
高橋はラヴェルの楽曲『ボレロ』の生演奏のなかレッドカーペットを闊歩し壇上に現れ、司会から「『ボレロ』がお好きと聞いて、少し長めに演奏しました」と言われたが、「なんだかものすごく僕早く歩きましたね。演奏する方が、焦るくらいに早く歩きました」と、苦笑いすることも。
『ボレロ』だったことへ、「『カルテット』の影響もあると思います」と話したり、この日のセットアップへ、「25年お世話になっているテイラーさんで、ビスポークで作ってもらった感じです。こういう仕事なので、トラディショナルなもので、コットンとか、変わったものを作ってもらいたいなって思います。これずっと着ているものです」と、普段着で来たそう。
衣服へは「普段はゆったり目のものが多いです。もともとスケートを10代のころからしていたので、ピッタリしたものよりゆったりしたものを着ていたかもしれません」と、これまでの流れも。
現在多忙の高橋だが、「事務所の人に『忙しくしてください』と言っています。お目汚しをしています」と、恐縮気味だったが演じるという話題となると、「常に、自分だけは自分の役を好きでいたいと思って臨んでいますね。いろんな人間の人生を生きていることになるので、自分自身がどこにあるのかと前後不覚になることもありますけど、それも含めて面白い。とても密度の濃い充実した人生を送らせて頂いています」と、しみじみ。
さらに、「この2年間は自分の想像以上にやりたいなと思っていたものをやれていて、自分が想像のつかなかったものも加味されて、役に参加させて頂きましたので、すべて自分の望んだ通りになっていると思います」と、充実の理由も話していた。
終了後の囲み会見では、今回の受賞へ「とても嬉しいです。服自体がとても好きなので、こういった賞を頂けるのが嬉しいしありがたいなって」と、笑みを浮かべつつ「それまで自分で育ててきたセットアップで登壇させて頂けて本当にありがたいですよね」。
今年を振り返って「いろいろ実験ができたなと思っています。ここ1、2年目まぐるしく駆け抜けさせて頂いてきたので、目まぐるしく動きつつも、足の裏の感覚というかを感じながら歩みを進めていけたらと思っています」という高橋。
そして、来年へ「自分の夢だったり、目標はすべてかなってしまっているので、この先は、自分のことを面白いとか、楽しいとか思ってくださる、芝居をさせてみようと思ってくださる方たちと一緒に楽しいものを作っていければと思っています」と、望みを語っていた。