お笑いコンビ・TKOの木下隆行(46)が6日、都内で公開中の映画『かぞくいろ』(監督・吉田康弘/配給:松竹)のPRイベントに、実母・定子さん、演歌歌手・徳永ゆうき(23)とともに出席。作品応援団として定子さんとともに登場した木下は「すごい素敵な映画。家族とは何ぞや?を考えさせられる。僕も早くに父親を亡くしたので、重なる部分がある。違うのは母親の顔。(作品で母親役を演じる)有村架純ちゃんはめちゃめちゃ可愛いので、ぜひ観てほしい」と熱烈PRした。
作品は人生を鉄道になぞらえて描く映画『RAILWAYS』シリーズの最新作で、美しく彩豊かな九州西海岸を舞台に、愛する人を失ったふぞろいな家族の再出発を描く物語。
家族の物語ということで、親子共演で登場した木下だが、定子さんは夫の死や借金地獄を経て現在は年商20億円を誇る実業家へと立身。貧乏生活時代の思い出を問われると木下が仰天エピソードを披露。
「僕は4人兄弟の末っ子なんですが、ずっと(家が)夜逃げ状態で、車のなかとかサウナとか、家にいた思い出がない。いちばん酷かったのは、玄関から知らないおっさんが入ってきて一斗缶で灯油を巻き出したこと。母が後ろで着替えをしていたので、『おっちゃんが水撒いてるで』と伝えたら、お母さん、ブラジャーとガードル姿で『何してんねん!』と叫んで、ジャンプしておっちゃんに蹴り入れて馬乗りになってボコボコにした。『警察に電話しろ』と言わて電話したら5分後ぐらいに警察が来て、ブラージャー・ガードル姿のおばさんがおじさんに馬乗りになっているものだから、母が取り押さえらた。傍目から見たら変態ですからね」
そんなハードすぎる思い出に定子さんは「灯油を撒かれてパニクっちゃって。無我夢中で『マッチすったらどうなるかわかっとんのか!』と自分でもなんや、自分の性格すごいなと思った」と苦笑いで振り返っていた。
一方、「子どもの頃に電車に手を振ったら、車掌さんが手を振り返してくれて、その姿がかっこよかった」ことから電車が大好きとなり、現在は”撮り鉄”としても有名な徳永は作中に登場する鉄道の制服姿で登場。「(制服を)返却したくない。持って帰りたいくらい。それくらいテンションが上がっている」とのっけからハイテンション。作品について、”鉄”目線で「冒頭からテンション上がった。池袋のシーンかな。1日1本しか通らない貨物の”キンタロウ”を映していた。ここで通勤電車撮らずに”キンタロウ”かと思った。海沿いのロケーションは最高でぜひ写真を撮りに行きたい」とマシンガントーク。最後も「國村隼さんの運転している姿がカッコいい。作中で5秒あるかないかだけど、横から撮った姿がイイ! 運転手がカッコよく見える角度をぜひ見つけ出してほしい。有村さんの運転も凛々しく見える」と舌好調だった。