『ふぉ~ゆ~』の松崎祐介(32)、ジャニーズJr.の林翔太(28)、佃井皆美(30)、秋本奈緒(55)が8日、東京・渋谷区文化総合センター大和田のさくらホールで舞台『デルフィニア戦記~動乱の序章~』(演出・脚本:児玉明子)初日公演直後、メディア向けに今後への意気込みなどを語った。
ライトノベル作家・茅田砂胡氏の代表作となる『デルフィニア戦記』が原作。昨年1月に『デルフィニア戦記~第一章~』が初演され、本作はその第2弾に当たる。本作では、デルフィニアの王位を追われて放浪するウォルと、異世界から落ちてきた謎の少女・リィと出会い助力を得て玉座を奪還した前作の3年後を描いており、さらなる壮大な冒険を繰り広げることとなる。松崎は本作で単独初主演、リィ役を佃井、可憐な容姿で高い身体能力を持ちリィに仕える謎多き侍女・シェラを林が演じる。
初日の舞台を踏んでみて松崎は、「お客さまも温かく迎えてくれて、僕もリフレッシュするような気持ちで臨めました。さらに段々良くなってくると感じています」と、作品の伸びしろを力強くコメント。とはいえ、カーテンコールで、いつもは『ふぉ~ゆ~』4人で舞台に立つことも多いため「戸惑ったのでは?」と問われ、「いつもだったら3人いますので、それが僕1人なので(苦笑)。頑張らないといけないと実感しました」と、慣れない部分もあるよう。
初単独座長として松崎は「おかきをけいこ場にたくさん差し入れました。僕が来れない日もたくさんあったので、思い出してくれたらいいなという気持ちも込めました」と、エピソードを。そんな松崎の座長ぶりへ林は「松崎くんが、けいこ場の空気を最初に作ってくれたんです。みんな初対面で、会話もなかったりしたんですけど、率先して空気づくりをしてくれて、座長だなって」と、感心したのだとか。
佃井も「けいこ場で忙しいはずなのに、まったくそれを見せなくてケロッとしていて。それって天性のものだと思う!ここのシーンうまく行かなかったなと思っている時に、『大丈夫だよ!』と言ってくれたりして、いい意味で“ノーテンキ”で、懐が広くて、自然と打ち解けていけた感じで感謝しています」と、ムードメイクしてくれたことに感謝。
しかも、キャスト陣だけでなく周囲のスタッフからも評価が高いようで松崎は「『こんな松崎は見たことはない!』『こういう仕事をやらせた方がいいんじゃないの』って言われて、それも悪くないなって。自分の1つのターニングポイントになっているなって」と、しみじみ語った。
一方、林は侍女という役柄のため女装となっているが「つけまつげしたりするの初めてです。女性の大変さがわかりましたよ。メイクと着替えが大変ですね。髪の毛のさばき方とか」と、苦労もあるよう。それだけに、自分の姿を見てみて「まんざらでもないですね(笑)。いたら惚れちゃうかも」と、気に入っているようで、「演じていても楽しいです」と、笑う。
そんな林に佃井は「けいこの初日からすごく楽しいんです。殺陣の受けがすごくうまいんです。本当に軽やかだしどんなに速くやっても受けてくれるので、リィとしても無茶苦茶楽しいです」と、褒め称える。
その受けの技術を磨けたのも「『滝沢歌舞伎』で勉強させてもらったので。この舞台で出し切りたい」と、同作あってのものという林。すると、松崎が「僕は堂本光一くんのミュージカル『SHOCK』で、10年以上出させてもらってますので、そこで殺陣を習っていますので」と、“対抗心”を燃やしているようなコメントをして笑わせていた。
また、『ふぉ~ゆ~』のメンバーに観に来てほしいかとの質問も飛んだが、松崎は「来ないでほしいですね。何言われるか分からないので」と、照れもあるようだった。
舞台『デルフィニア戦記~動乱の序章~』は8日から13日まで渋谷区文化総合センター大和田のさくらホールにて上演!
■出演キャスト
松崎祐介(ふぉ~ゆ~)、佃井皆美、大山真志、石田隼、横井翔二郎、伊藤高史、美郷真也、大原康裕、小松準弥、林翔太(ジャニーズJr.)、秋本奈緒美、梅津瑞樹、大澤信児、小塚亮輔、五味良介、佐渡山貴仁、寺田新吾、本田剛幸、宮川康裕
※記事内舞台写真は(C)茅田砂胡(C★NOVELS/中公文庫)・舞台「デルフィニア戦記」製作委員会 2018