ビジネスを通じて社会に貢献した人物を顕彰する「シーバスリーガル ゴールドシグネチャー・アワード2019 presented by GOETE」の授賞式が10日、都内で行われ、ビジネスイノベーション・ソーシャル部門でネクシィーズグループ代表取締役社長兼グループ代表の近藤太香巳氏、NewsPicks取締役CCOの佐々木紀彦氏、同ファッション部門にはビームス代表取締役社長の設楽洋氏がぞれぞれ受賞した。
同顕彰はブレンデッドウィスキー「シーバスリーガル」と幻冬舎発行の雑誌「GOETHE」が設立したもので、2011年から毎年開催。本業のビジネスの成果を通じて社会に活力を与えると同時に、社会貢献に寄与したビジネスリーダーに贈られるもの。
ネクシィーズグループはエネルギー環境関連・電子メディアを中心に、多様なサービスを展開。37歳の若さで2004年に当時、最年少創業社長として同社を東証一部に上場させた近藤氏は「31年前、19歳のときに50万円の元手でこの会社を創業した。ベンチャーの言葉がなかった時代で、(当時、若かったので)超一流の仕事をしてこそ認めてもらえると思って突っ走ってきた。賞をいただくのは12年ぶりで、この賞に恥じないように情熱一身にこめてさらに社会に貢献していきたい」と喜びを語った。
NewsPicksは「経済をもっと面白く」をコンセプトにしたビジネスマン、就活生のためのソーシャル経済メディア「ニューズピックス」を展開。有料課金ユーザー数は昨年9月時点で約8.2万人と今もっとも勢いに乗るソーシャル経済メディアだが、佐々木氏は「メディアの分野でイノベーションを起こそうと、常に新しい経済圏を考えながらメディアをつくってきた。経済情報で世界を変えたい。まずは日本でみなさんのためになれるような経済メディア、プラットフォームになれるようになりたい」と決意を新たにしていた。
ビームスは1976年創業のセレクトショップで、衣料品や雑貨の販売を通じて常に新しいライフスタイルを提案。この日、仕事のため授賞式を欠席した設楽氏はビデオレターで登場。「この賞に恥じることなく、新しい時代のハッピーのスタンダードをつくっていきたい」と力を込めた。
この日は賞の特別審査員を務めた作詞家・プロデューサーの秋元康氏も出席。「ビジネスで凄い業績をあげ、さらに社会貢献もしている人の原動力にあるのはやっぱり人間力。佐々木さんはこれほど人を惹きつける人はいないし、社員にエネルギーを与え続け、働くこと生きることの楽しさを与えていること自体が社会貢献。設楽さんは本当に楽しくいきている人で、自分が楽しいから他に伝わっていく、これがビームスの理念につながっていると思う。ニューズピックスは私も購読者だが、ニュースも経済も人の意見も全てコンテンツなんだという切り口が素晴らしい。多くの人に書いてもらってそれをひとつの方向にまとめていく。人は木を見て森を見ずになりがちだが、そのひとつひとつの意見を森にしているのが素晴らしい。それぞれの読み方でいいんだよということを教えてくれたメディア」とそれぞれ受賞者を大絶賛していた。