アイドルグループ『AKB48』チーム4キャプテンの“ゆいりー”村山彩希(21)が15日、東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLで『AKB48村山彩希ソロコンサート~私は私の道を行く~』公演を開き、約2000人が村山の勇姿を見守った。
2011年に13期生として活動をはじめ、2018年春からはチーム4キャプテンに抜てきされグループを引っ張る村山のソロコン。影ナレーションから、「きょうはみなさん、私達と盛り上がってください!みなさんで最高の公演を作れたならと思っています!」と、呼びかけさっそく観客の気持ちをわしづかみにした。
そして「ゆいりー!」コールが巻き起こるなか、暗転した場内にはAKB48劇場に入っていく村山の姿を描いた映像とともに楽曲『シアターの女神』から、公演をオープンした。
ソロコンサートながら、早着替えを連発し、2曲目『スコールの間に』と、3曲目『彼女になれますか?』の間にさっと衣装に変化をつけたり、その後もほぼ間を置かず早着替えを連発して目を引いた。
最初のMCでは、本日セットリストへ「劇場公演っぽくしていて、泣く人は泣くと思う!」と、思い入れの深さを見せたり、公演直前に客席を覗いてみて「きょうのコンサートグッズも持ってくれている人が多くて2階から見たときにうるっと泣いてしまいました」と、感涙したことを告白。さらに、「岡田奈々ちゃんが昨年ここでソロコンサートをしましたけど、1曲目は緊張するよと言われて、階段降りてくるときヘロヘロで」と反省していたが、話題に挙がった岡田も来場しており、そのことを村山が伝えると、岡田の方へ視線をやろうとする観客たちへ「そっち向かないで!」と、苦笑いしたりとさまざまな表情を見せた。
公演は“部門”を設けて進行。“ユニット部門“の8曲目『7時12分の初恋』では、村山と同期の13期生から篠崎彩奈、茂木忍、岩立沙穂、北澤早紀が駆けつけ5人で一緒にパフォーマンス!
直後のMCでは、同期同士の気のおけないトークを開催。100%友情出演という4人だが、茂木が、「オープニング泣いてなかった?」と尋ねたり、北澤は「泣いているのを見てうるうるしちゃった」と語ったりと、その背中に感動したことを伝える。しかし、村山が衣装替えのために舞台袖に戻っている場つなぎトークの際には4人で村山が意外とポンコツなところがあることを暴露することも。
しかし、ゲストは同期メンバーだけではなく、9曲目『みなさんもご一緒に』の際には2017年7月に村山がプロデュースした公演『レッツゴー研究生!』に出演したメンバーから、佐藤美波、鈴木くるみ、田口愛佳、前田彩佳、道枝咲、山根涼羽、長友彩海、武藤小麟、安田叶、播磨七海、浅井七海、稲垣香織、田屋美咲、本間麻衣、山内瑞葵がりんごヘアーをして駆けつける。
直後のMCでは、16期生メンバーたちから村山に宛てた手紙が読み上げられ、村山と16期生のメンバーたちの固い絆が感じさせれる内容となり、これには村山も瞳を潤ませながら「本当にありがとう」と返す一幕も。しかも、村山が再び着替えに行った後も、16期生たちは村山が早着替えが得意なことや、同じことを聞いても笑顔で対応してくれること、自分の時間を割いてメンバーのレッスンをちゃんと見ているエピソード、先輩たちの輪になじめず1人でお弁当食べていたところ村山が何も言わずに隣に座ってお弁当を食べてくれたことなど、さまざまな慕われている逸話が飛び出し、「心が女神だって」と、崇められるほどだった。
終盤のMCでは、村山はこれまでAKB48劇場公演に立っている数が4年連続1位「AKB48劇場に自分の人生を捧げようと思います」と宣言し、劇場公演への愛情の深さを伺わせ、「今年も出演回数1位を狙います」と、宣言していた。
そのままアンコールへ。観客たちからここまでの公演はどうだったかと客席の岡田に質問が飛び岡田は「最高!」と、満面の笑み。アンコールの先陣を切るようリクエストされ「アンコールは盛大なゆいりーコールでお願いします!これからもゆいりーを愛し続けますよね?」と、前置きしつつ特大のゆいりーコールを送った。
アンコール後は、目標とする先輩の峯岸みなみの楽曲『私は私』、NMB48を卒業した山本彩の『JOKER』、ハロー!プロジェクトで元℃-ute鈴木愛理の楽曲『Be Your Love』と、思い入れの深い曲をパフォーマンスしつつ、ラストMCで「始まる前は緊張して早く終われと思っていたんですけど、いまは終わってほしくない気がしています」というと、もう1度最初からという観客も出だし、これに「また劇場に来れば会えますよ!いつでも会えますよ!」と、AKB48の会いに行けるアイドルというコンセプトを地で行くコメントで切り返し、ファンを唸らせつつ『Mosh&Dive』を熱唱し終演となった。
■セットリスト
overture
M1:シアターの女神
M2:スコールの間に
M3:彼女になれますか?
M4:大声ダイヤモンド
M5:残念少女
M6:Blue rose
M7:この世界が雪の中に埋もれる前に
M8:7時12分の初恋
M9:みなさんもご一緒に
M10:ずっと ずっと
M11:その汗は嘘をつかない
M12:100年先でも
M13:思い出以上
M14:毒蜘蛛
M15:今夜、グロリアは誰に抱かれる?
M16:それでも彼女は
EN1:私は私
EN2:JOKER
EN3:Be Your Love
EN4:Mosh&Dive
※記事内写真は(C)AKS
※写真を公式写真に差し替えました
※初稿にて篠崎彩奈さんを別の方で表記しておりました。お詫びして訂正致します。