タレント・壇蜜(38)が17日、都内で『おむすびの日』プレス発表会に登場した。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災にちなみ、米の重要性と炊き出しボランティアの善意を広めることを目的に制定された『おむすびの日』を広く知ってもらうためのイベント。
「おむすびご飯大好きですのでこの記念日に参加できることが嬉しいです」と、イベントが楽しみだったという壇蜜。それでも、『おむすびの日』の制定された由来を自分で調べてみて、「大変なことがあった日に制定されたんだって。複雑な気持ちになりますね」と、当時の被災者たちを悼んだ。
1995年当時のことへ、「朝、学校に行くために準備していて、テレビ見ていて大変なことが起こってるというのは分かるんですけど、事実が飲み込めなくて。学校に行ったら学校の先生が詳しく教えてくださって、離れた場所にいても地震が来るかもしれないし、避難訓練であったことを思い出すようにと言われました。信じられないと思っちゃって。子供ですから何が起こったんだろうと、本当のことか飲み込めない状況でした」と、振り返った。
話がおむすび自体のことへ。「日本人遺伝子に組み込まれていると思うんですよ。アニメの『日本昔ばなし』でも、山盛りのご飯とかを見て、おむすびへのプラスの記憶というのが受け継がれているんじゃないかなって。小さい頃に各所で見すぎたんだと思います」と、自身の思いを語った。
この日は、管理栄養士の柏原ゆきよ氏も加わり、お米を使って簡単にできる『STICK STOCK(スティック・ストック)』の調理にも壇蜜が挑戦。そこでエプロン姿に着替えるものとなったが、どことなく人妻感の雰囲気が。柏原氏からも「お母さんのようで」と声をかけられひたすら苦笑いしながらラップで炊いたお米に大好きというしいたけ昆布やツナマヨをくるっと巻いてお手軽に作り上げる。
そのできあがった『STICK STOCK』を見た壇蜜は、「秋田名物の食べ物のようですね」と笑いつつ、「朝起きて、この『STICK STOCK』をくわえながら学校に行って、通りの角で男の子とぶつかって『どこ見てんの!!』って……ならないですね。これは年がバレますね」と、ちょっと滑り気味だったが妄想を披露して記者たちを和ませた。
ほかにも母親がにぎってくれた味噌むすびが世に出ると意外とメジャーじゃなかったという話や、20代後半に男性と半同棲していたころに昼食に持たせたおむすびがおいしかったかどうかをしつこく聞いてしまった後悔、自身の交際する人の傾向が食が細めで“丈夫じゃない人”が多いことなどさまざまに話し、トークを盛り上げていた。
最後に再び、「『おむすびの日』が制定された背景は、決して明るいものではなく大変なことがあって、それを忘れないように、人と人との心のつながりを忘れないようにしようねという意味でも制定されたと思います。大変なことがあって作られた日ですけど、いろんなことがあったつらかった過去と、あとは明るい希望が“結べる”ような日にと思っています。おむすびを食べて気持ちを馳せて、また、あしたから頑張ろうという気持ちになってもらえたらと思います」と願いとともに、品とユーモアを感じさせるコメントを寄せていた。