コスプレイヤー・伊織もえが26日、東京・池袋の三省堂書店池袋本店で初となる写真集『ぼくともえ。』(講談社)発売記念イベントを開いた。
4年前から活動を開始し、国内のみならず海外にも活躍の場を広げているコスプレイヤー。自身が展開するSNSは総合して120万フォロワーを超える人気だが、昨年からは紙媒体でもグラビアで取り上げられることが多くなり、最近でも『ヤングチャンピオン』、『週刊少年マガジン』、『FRIDAY』といった雑誌に掲載されるなど、活動の場をさらに飛躍させている。写真集では、伊織が奄美大島を5日間旅する姿が楽しめるもので、寝起き風の無防備な表情など一緒に旅をしている気分になれる。さらに、漫画家・あきまん氏、及川徹氏、ねこぐち、和久井健氏からの寄稿イラスト、巻末には100問100答のインタビューなど人となりも分かる仕上がりだ。
大反響からか30人近い報道陣が集まるなかでのものに。写真集を見てみて「第3者から見た素の自分の顔が写真集になったんだなって思いました。普段はポージングを格好良くしようというのを意識していたので、素の自分がまとまった写真集は自分でも見ていて、ちょっとだけ恥ずかしくなりました。ふふふふふ……」と、照れながらコメント。
その“恥ずかしい”の部分を深く尋ねると「コスプレはキリッとしたキメ顔なんですけどで、普段の笑っているところも載っていて、コスプレイヤーは普段は素がなくて」といい、ビキニ姿にも挑戦したそうだが、「露出面積にかんしては恥ずかしくないんですけど、主に自分の感情が表に出るのが恥ずかしかったんです」と、説明もしていた。
お気に入りは、自身が趣味としても好きという温泉に入ったときの顔がアップになったカット。「カメラマンさんとお話しながらの自然な表情でレンズを見てフッと笑う優しい雰囲気が切り取られている感じがして、カメラマンさんの世界観が伝わる写真だなと思いました」と、細かく解説するほど印象的だったそうだ。
撮影先では「お刺身がとにかくおいしかったのと、撮影して頂いたみなさんと鹿児島名物を食べて楽しくて」と、食を楽しんだのだが、出来に点数をつける際にh「80点!自分以外の方は満点なんですけど、自分自身が足りなかったことがあるなって……」と、なぜか下を向く伊織。すると関係者が「撮影の最中に初めてお刺身を食べれるようになったおかげで、撮影の2日目からベストコンディションから離れてしまって、そういう状況でして……」と暴露しだし、これには伊織も大テレで「ごはん食べちゃって。むくみやすくて、ごはんを前日にいっぱい食べると顔の形とか変わっちゃって」と、ひたすら苦笑いで反省していた。
今後グラビア以外での活動はとしいう質問には「コスプレが本当に生活なんで。それ以外は……」と、ブレない返答をし、引き続きコスプレを軸にするようで、「私自身プロコスプレイヤーと名乗ったことがなくて、本当に趣味という気持ちで続けているんです。トップの方は、プロコスプレイヤーと名乗っていらっしゃいますけど、コスプレの世界は、自分自身がやりたいようにやれる世界だと思いますので、いまやっている方も、これからの方も、こうでなくてはいけないというのはなく、自分の好きなキャラクターを表現するということには制限はないと思うので、みんな楽しくコスプレしてしてもらえたらいいなと思います」と、思いの丈を話すことも。
ちなみに、いま興味のあるコスプレの1つに漫画『不滅のあなたへ』があるそうだが「撮影がちょっと怖くて手が出せないんです。自分の体型とか顔立ちで、自分の理想の『不滅のあなたへ』のコスプレが出せるのかと思って」と、コスプレへのこだわりを覗かせる一幕もあった。
取材の終盤にはいつ撮影したのかと質問が飛んだ際には、「ん?8月終わり?……10月……でしったけ?そこまで暑くなかったはずなんですが」と、首をかしげていたが、関係者から「9月の終わりです」と補足され、はにかむ可愛らしい姿も見せていた。
写真集『ぼくともえ。』は1200円(税別)で好評発売中!