『三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE』の登坂広臣(31)、女優・中条あやみ(21)が2日、東京・丸の内ピカデリーで映画『雪の華』(監督:橋本光二郎/配給:ワーナー・ブラザース映画)公開記念舞台あいさつを橋本監督(45)とともに開いた。
歌手・中島美嘉のラブソングの名曲『雪の華』を映画化。見ると奇跡が起きるという赤いオーロラを見ることを夢見るも、余命1年を宣告された美雪(中条)。偶然、ガラス工芸家を目指す悠輔(登坂)と出会い恋に落ちるが、美雪の命の時間はどんどん少なくなってきて……という、切ないラブストーリー。
客席を縫って登場し歓声に迎えられた3人。登坂は無事公開を迎えたことへ「特別な日になりました」と、胸をなでおろす。
本作の撮影はちょうど1年前の同日、フィンランドの首都ヘルシンキでスタート。登坂は「去年の今頃フィンランドで撮影していて、自分自身もこの撮影をしていて、公開を迎えるまでどこか自分の心に残っているので、公開できると安心して、自分の中にあるこの作品への思いをというのを、全国のみなさんに自分の心をお渡しできたのかなって思って」と、感慨深げ。
気温マイナス25度の中、吹雪の中を走り抜け、寒空の下空を見上げオーロラを待ちわびた撮影だったそうで「本当に大変でした……本当に大変でしたに尽きます」と、2度繰り返すほど過酷ロケだったという。なかでも「東京でも走りましたし、フィンランドの足場も悪いところで走って、大木が倒れていて、この先に進めないというときに、大木を乗り越えていくシーンがあるんです。どこどこまで走ってという指示がなくてずっと走っていたんです。どんどんスタッフのクルーが遠ざかっていくんですけど、カットの声が聞こえないから走っていて。でも、これカットかかってなかったらと思って、もういいだろうというところまで行って、振り返ったら、スタッフさんが走ってきて。ひたすら走って脚がパンパンでした」と、橋本監督に恨み節で、中条から「監督の声が小さいのが悪いですよ(笑)」と、ツッコミを入れることも。
作品の内容にかけて自身のジンクスへ、登坂は「靴を左足から履くことですね。LIVEのときとかも、左足から履くことに気づいて、1回右から履いてみたんですけど、気持ち悪くて、1回脱いで、左足から履き直して。ジンクスというか決まりごとです」と、可愛らしいエピソードを披露し、沸き立つ観客も。ちなみに中条は「毎年初詣に行く」と普通すぎるものだったため、登坂は「もっと何かない」と、詰め寄り「おみくじは引かない」と追加で引き出していた。
さらに、中条は今月4日が誕生日ということで、登坂からサプライズバースデーを敢行!キャラクターと自身が似ているところという話題が振られたときに、登坂が黙っておもむろに舞台袖に下がっていき、これに中条は「サプライズかな!?」「体調悪くなって出てしまったのかな」と、困惑していたが、登坂は花束を手に現れ、中条も「優しい~!」と、満面の笑み。とはいえ、登坂はその唐突な演出に「役者ぶりを発揮しました……大根役者でした」と、苦笑いしつつ、昨年のフィンランドでも中条へサプライズバースデーをしたという思い出も披露し盛り上がった。
しかし、サプライズはこれだけではなく、本作の音楽を手がけた葉加瀬太郎氏から『Happy Birthday to You』バイオリンver.の映像も届き、中条は感激するなか、登坂は「心が締め付けられるくらい、感情に寄り添った音楽を作ってくれたことに感謝でした」と、葉加瀬氏へお礼することもあった。
最後に中条から、「2人の恋のお話でもありますけど、家族のお話でもあるなと思っています。映画のヒロインみたいに、家族だったり自分の大切な人を抱きしめてあげてください」と、呼びかけ、登坂からは「クランクアップしたあとにスタッフの方が涙しているのを見るとこういう作品なんだと自分も思いました。スタッフ一同、演者一同、努力した思いが報われたんじゃないかと思います。たくさんの愛を感じてもらえたら」と、アピールしていた。
映画『雪の華』は全国ロードショー中!