『2019年 第43回 エランドール賞』が7日、都内ホテルで開かれドラマ『おっさんずラブ』にかかわるスタッフ・キャストが続々登壇し会場を沸かせた。
エランドール賞は、1956年に日本映画テレビプロデューサー協会が制定した賞。新人賞は日本国内において当該年度中の12月1日から翌年11月30日までの間に、上映または放映されたテレビドラマ作品に出演した俳優であることや、出演した作品で新鮮かつ優秀な演技をした者などが選出されている。豪華ゲストとしては、志尊淳、葵わかな、田中圭、永野芽郁、中村倫也、松岡茉優が新人賞を受賞した登壇する華やかなステージとなっている。
イベントの前半にテレビ プロデューサー奨励賞を授賞の際に、テレビ朝日の三輪祐見子プロデューサーと貴島彩理プロデューサー、アズバーズの神馬由季プロデューサーと松野千鶴子プロデューサーの4人が登壇。
関係者から今回の受賞へ「『おっさんずラブ』は斬新なテーマをユニークな切り口で描き、深夜帯の放送にもかかわらず、話題性を提供しました。その企画、制作力を表彰致します」と、理由が明かされるなか、貴島プロデューサーが代表して、「このたびは、このような場に立たせて頂きありがとうございます。賞に選んで頂いたみなさま、この日まで応援してくださった視聴者のみなさま、きょうこの場にも関係者の方が何人か来てくださっているのをお見受けして、温かい気持ちになりました。ありがとうございます」と、切り出す。
さらに貴島プロデューサーは、「放送中はすごく視聴率の悪い番組だったので、なんとかたくさんの人に番組を知ってもらいたいなという思いで、取材をたくさん受けさせて頂きました。なので、こういう場でも、私がごあいさつさせて頂いていますけれど、ここにいる3人のプロデューサーの先輩たち無くして、この作品は生まれなかったと思います。なので、きょうはプロデューサーチームとして4人でこの場に立つことができて、本当に嬉しく思います。何より、この作品をここまで愛されるように作ってくれた、田中圭さん、吉田鋼太郎さん、林遣都さんをはじめとする多くのキャストの熱意と、無理な注文にも快く応えてくれた心強いスタッフのおかげだと思います。夏に控えている映画に向けて、少しでもたくさんのみなさんに、笑顔と感動を届けられるように頑張りたいと思います」と、抱負とともにスピーチ。
この花束プレゼンターとして同作の瑠東東一郎監督が登場。瑠東監督は、「やっぱり『おっさんずラブ』ってテーマが難しくて、そこを悩みながら作っていた作品でしたけど、逆にシンプルに人間愛にまっすぐ向き合うということで突き抜けてやっていこうというのが『おっさんずラブ』だったと思います。その愛を、キャストのみなさん、スタッフのみなさん全員が、全力で熱く取り組んでくれた。それが『おっさんずラブ』の世界観だと僕は思っています。現場はすごく愛にあふれてました。すごく素晴らしいものを作ってくれたのはここにいる4人のプロデューサーたちです。感謝しています!」と、お礼の言葉を述べ、観客達からは万雷の拍手が寄せられていた。
その後、新人賞を受賞した田中のスピーチ後にも瑠東監督が登壇し花束プレゼンターに。ハグをしたり2人とも楽しげに笑う姿を見せたりと、和気あいあいな姿を見せていた。