劇場版『王室教師ハイネ』(監督:菊池カツヤ/配給:エイベックス・ピクチャーズ)初日舞台あいさつが16日、東京・新宿バルト9で開かれハイネ・ヴィトゲンシュタイン役の植田圭輔、カイ・フォン・グランツライヒ役の安里勇哉、ブルーノ・フォン・グランツライヒ役の安達勇人、レオンハルト・フォン・グランツライヒ役の廣瀬大介、イヴァン・アレクサンドルヴィチ・ロマーノ役の橋本祥平、ユージン・アレクサンドルヴィチ・ロマーノ役の阪本奨悟が登壇した。
漫画家・赤井ヒガサ氏が月刊『Gファンタジー』で連載している同名作。王子を教育する専属家庭教師=王室教師のハイネが、美形だが曲者ぞろいの4兄弟王子を立派な次期国王候補に育て上げるべく奮闘する王室コメディ。2017年4月から1クールでアニメ化されたり同年には舞台化もされ、アニメと舞台のメインキャスト陣は同一という試みでも話題に。本作はTVアニメのその後を描いている。
早朝の上映後に登場し植田は「ようやく初日が来たなと。みなさんにお会いできて嬉しいです」と、万感の思いを伝えると、廣瀬は「植ちゃんとお客さん10人くらいだったらどうしようと心配していたんですけど、感無量です」と、6人ともそれぞれに初日を迎えられたことへの喜びを語った。
橋本と阪本は本作で初声優に挑戦。TVアニメ版に出演した4人から何かアドバイスしたのかと質問が挙がると、植田は「とても素晴らしい2人なので、僕が言うことは何もないですね」と、手放しで、安里は「緊張すると思いますけど、僕なんかは“せ”と“ろ”で……」と、自身のアフレコのときのことを思い出したり、安達は「自分で精いっぱいでした。でも、いい感じでみんなでぶつかっていて楽しかったですよ」と、振り返っていた。
本作では歌に焦点が当たることもあるが廣瀬は、阪本へ「奨悟くんが鼻歌ですら良かったよね」と、その歌唱力を絶賛していた。
イベント中盤には安里がスケジュールの都合で中座することとなり、キャラクター風にあいさつして盛り上げたり、赤井ヒガサ氏から「王宮に招待されたら」という質問にワチャワチャと応えていくなど和気あいあい。
そんななか橋本から植田へ向けたサプライズレターを読み上げることとなり、橋本と距離を近く並んだ植田は「俺告白されるの?」と、笑うことも。「蒼井翔太かと思った!」といえば、キャスト陣の間から「“蒼井翔太です”」と、かなり似ているものまねをする者も現れ沸き返るなか手紙の読み上げがスタート。
「拝啓、きょうはいまにもあふれそうな植田くんへの愛を、このお手紙を通して伝えさせて頂きます。僕は植田くんを心から尊敬しております!普段の薄っぺらさや、楽屋でふざけていたりワチャワチャしたりしている姿を見て、『本当にそう思ってる?』と、植田くんは思うかもしれませんが、これはまぎれもない事実でございます。植田くんの作品や役に対する姿勢や、周りを気遣う姿勢、器のデカさ、そして面倒見の良さを役者として、人間として尊敬してますし、何より漢として惚れています。
僕は今回、ハイネが初めてのアフレコでした。めちゃめちゃビクビクしていた自分を植田くんは心配してくれていましたね。アフレコ前に台本を持って、前準備しようと言ってくれたのが本当に嬉しく、アフレコ前日も『大丈夫か?』と、まめに連絡してくれて、僕の不安な心をぬぐってくれたこと、本当に感謝しております。あらためて思いました。男は身長ではなく、懐の大きさだと。これからも楽屋でたくさん笑わせて頂きたいと思います。また、飲みに行って、熱っちー!話をしましょう!」
これに植田は「感動して涙が出るかなと思ったら、笑いで涙が出ています」と、反応して笑いを誘っていた。
そして、植田から「王子たちの成長を含め、双子の王子の成長も描かれているので、観た後に優しくなれるような作品になっていると思います」とアピールしつつ「こんな素敵な景色を見せていただいたのは、みなさまの応援あってのものです。心が豊かになれるような作品になっているんじゃないかなと。どこかでお会いできる機会があったらよろしくお願いします」と、メッセージを寄せていた。