『長良グループ 新春豪華歌の祭典2019』東京公演第1部が17日、東京・渋谷のNHKホールで開かれ山川豊(60)、田川寿美(43)、水森かおり(45)、氷川きよし(41)らが集まった観客たちを魅了した。
大手芸能事務所『長良グループ』の歌手たちが贈る歌謡祭で今年で12回目の開催。1月30日に福岡公演、2月9日に大阪公演が開催され、東京公演まで含めると約1万7000人を動員する大規模なものとなり、新曲からヒット曲、昭和・平成の名曲など盛りだくさんとなる。
この日もほかの公演と同じく2部制で開催され、第1部、第2部合計で計7200人が集結。西城秀樹さんの名曲『YOUNG MAN』を全員で歌い上げて華やかに幕開け。
ごあいさつのトークの後にはオリジナルヒットメドレーと題して、それぞれの代表曲を別の歌手が歌うという遊び心満載のコーナーが展開!氷川の『箱根八里の半次郎』を山川が本人を目の前にして歌い上げるということもあり、氷川は「味のあるお声と、渋みのあるワインのようでしたよ」と、絶賛すれば、山川は曲中で自分の名前がコールされたのが嬉しかったようで「私にはこういう曲はないからなぁ」と、笑みを浮かべることも。
続けての、カバーコーナーでは吉幾三の『酒よ』を山川&氷川が、『時の流れに身をまかせ』を田川と水森が歌い上げたり、サプライズゲストのグッチ裕三が登場して注目を浴びることもあり、コーナーラストは三波春夫の『東京五輪音頭』を全員で歌い上げ、来年に迫った東京五輪への機運を高めていた。
休憩を挟んではお色直しした歌手たちが総出で場内を歌いながら練り歩くラウンドコーナーへ。ここには、辰巳ゆうとも加わり中村美律子の『河内おとこ節』、三波春夫の『チャンチキおけさ』、村田英雄の『皆の衆』、藤山一郎の『青い山脈』を歌いながら観客1人1人と触れ合っていくことも。
後半の代表曲・新曲コーナーでは、トップバッターを辰巳が務め『下町純情』、『おとこの純情』を伸び伸びと歌い上げる。続いては氷川きよしが3月12日発売予定の新曲『最上の船頭』『大丈夫』を披露していたが、今年20周年で日本武道館でコンサートをすることなどへ意気込みも。さらに、水森が1月22日発売の『高遠 さくら路』、田川が1月16日発売のシングル『恋はひといろ』と新曲を続々と披露するなど見どころ満載となった。そしてラストは美空ひばりの名曲『川の流れのように』を全員で熱く歌い上げ、熱気あふれるままに第1部を終えた。
その後、第2部までの間に囲み会見が開催。今年のラウンドコーナーでは、本イベントでは初の試みとなる、観客たちが写真撮影可能という大盤振る舞いもあった。これに、水森は「みなさんもすごく嬉しそうで、楽しそうで、近くで見させて頂いて、ステージとの距離が例年より近かった気がします」と、距離が縮まったと感じたそう。
とはいえ、氷川は「写真を撮って頂きましたけど、変顔というか、目をつぶってるときとかは困るかも。みなさん慌てて撮ってらしたから」と心配も口にすると山川がさりげなく「そういうのがいいのかも分からないよ。大事にしているかもしれませんよ。なかなかそういう写真って撮れないし」と、コンサートに来たからこその希少性を訴え、これには氷川も納得といった様子。
さらに氷川は「撮った写真は印刷したりするんでしょうか?」と首をかしげると、記者から「SNSにアップロードする方とかもいますよ」と、一同納得していたが、氷川は「“SMS”ですか」と、口にして山川らからツッコまれた氷川は「慣れないもんですから」と、苦笑いだった。
ほかにも、曲コラボコーナーのことが質問に挙がると、山川は「自分のカラーを出さないといけないのもあるし、間違えてはいけないし」と、緊張するものだったうえ、「練習すればするほど、ああしたいこうしたいというのがあって悩んじゃうんですよね」と、曲のイメージと自身のイメージとのすり合わせに苦労したようだった。
その後も、ワチャワチャと記者たちとのやり取りを繰り広げ第2部へと元気よく向かっていった。