菅田将暉太賀とハワイのスィートルームの思い出や山田孝之、小栗旬への憧れも会見で存分に語る！アニバーサリーブック700人限定でイベント開催

菅田将暉がアニバーサリーブックを発売！

　俳優・菅田将暉（26）が21日、東京・渋谷のタワーレコード渋谷店でアニバーサリーブック『誰かと作った何かをきっかけに創ったモノを見ていた者が繕った何かはいつの日か愛するものが造った何かのようだった。』（ワニブックス）発売記念取材会を開いた。

　菅田の俳優生活10周年を記念したDVD付アニバーサリーブック。菅田のロングインタビューだけではなく、自身の仲間たちのほか、太賀、二階堂ふみ、山田孝之、小栗旬とコラボしそれぞれとスペシャル企画をしているという、今をときめく俳優たちが菅田を祝福するように集まっているのも見どころの1つ。

　売れっ子の菅田のイベントだけに、50人を超える記者が訪れるなかでのものとなり、菅田も「こんなにたくさんの方に集まって頂いて本当にありがとうございます」と、厚く御礼するところから取材をスタート。

　この10年を振り返って、「何か大きな区切りがあるわけではないんです。ここからもお仕事はやっていくんですけど、家族の元から上京して10年かと思って。家族や地元の友だちと話すと『お前、東京行ってから10年なんや』と言われて、月日は感じています。変わらないものと変わったものと……1回振り返るいい機会になりました」と、しみじみ。

　本作へは「いろんなことをさせてもらって楽しかったですね」と言った直後へ「なんか引退するみたいな感じになっちゃいましたね。でも、ここから楽しくしていきたいですよ」と、おどける姿も見せていた。

　本書のタイトルは55文字と、とにかく長い。そんな声が記者から挙がると「こんな本があってもいいかなと」とひょうひょうと答えて笑いを誘いつつ「俳優活動10年ということで作った本ですけど、この10年を一言で表わせというのは無理だなという発想なんです。誰も覚えられないということでいいです」と、真意も。とはいえ、菅田本人はタイトルをちゃんと言えるのかというと「僕は覚えてます。書いた本人ですから！」と言い出したものの、では言ってもらおうとすると「もちろん覚えてますけど、言わないですよ。これはアニバーサリーブックです（笑）」と押し通すという、お茶目なやりとりを繰り広げた。

　本作を作ってみて感じたのは「本の内容にもありますけど、人との縁、出会いですね」という菅田。コラボした人選へは「割と即決に近かったかもしれませんね」といい、太賀と二階堂へは、「唯一モノづくりということを公私共に共有できる人たちですね。ほかにそういう友達はいないです」。

　その太賀は本作の表紙も撮影しており、ハワイで一緒に撮影したという。「かなり密な時間で修学旅行みたいな感じでした。修学旅行としてはしゃぎすぎでしたけど新鮮でした。朝イチからあんドーナツ食ったり開放感があって、それが写ってると思います」と、はしゃいでいたそう。ちなみにホテルの部屋も同室で「スィートルームで、ハネムーンで行くところですね（笑）。よく両方の家に泊まりに行くことがあるので」という関係なのだとか。

　二階堂といえばかつて一部週刊誌で熱愛が報じられたほどだったが、これについても「俺らからしたら、噂もなにもないですよ。友達と仲良くしていたら何が悪いと。本の中身でもガンガンしゃべってて。お互い当時は変に遊びづらくなったんです。それはしゃーないのは分かるし、変に波風立てるのはよくないなというはあって、それぞれ仕事を集中してというのがあって。こんなに撮られた人と一緒に出れることはありがたいことだなと」と、きっぱり。それだけに記者が「男女の友情は成立するんですね」と相づちを打つと菅田は「男女の友情は成立しない派なんです。そこが難しいところなんです（苦笑）。もちろん二階堂ふみとは何もないですし、友人ですけど、仲間というか、クリエイターの世界でも出会っているので仕事のパートナーというか、そういう感じ」と、名前のつけづらい関係のよう。

　さらに、小栗と山田へは「お仕事をして尊敬できる先輩」といい、山田へは「単純に全部が面白いです。一切ふざけてないようでふざけてて、ふざけてるようで真面目でというミステリアスさ。あとはシンプルに芸術、ちゃんとパイオニアであろうとする姿もあって、純粋にお芝居への思いもあって尊敬できる」といえば小栗へ、「若い時って素直に言葉を受け取れないところがあるんですけど、小栗さんの言葉だけは素直に入ってきて。あの人にウソがないからでしょうね。『キラキラできるときにキラキラしておけよ』と言われたことがあって、これは小栗旬しか言えない言葉ですよね。そのときハッとしました。それまで人前に立つ仕事をしていなかった人間としては、そんな僕の背中を押してくれました。たまに電話で『寂しいんだけど』と来たりして、2児の父の発言とは思えないですけど、後輩として格好よくて好きなところですね」と、魅力を存分に語った。

　「これから先の10年は何してるんでしょうね。お芝居は続けていたいなと思います。僕もあしたどうなるか分からない人間なんで、そこの緊張感も持ちつつも、何か作品を作っていければ」という菅田へ、結婚観も問うと「結婚もしたいですね。最近、先輩たちとかもみんな結婚してきて。でも、予定はいまのところまったくないです。昨日（篠田麻里子が）ゼロ日婚というのもきのうありましたけど、そっかと。結婚ニュースを見ると、それぞれの人生を歩んでるんだなと、僕はニヤニヤしてしまいますね」と、明かすこともあった。

　ほかにも、服作りへは「忙しいからやるという部分はあります。綺麗な襟を縫っているときは忘れられる感じです」と、趣味の話をしつつ、その後、抽選で当たった700人のファンとのイベントへと向かっていった。

　「手にとってくださった方はハマるところがある本だと思います。僕に興味のある方はぜひ読んでください」とアピールしていたアニバーサリーブック『誰かと作った何かをきっかけに創ったモノを見ていた者が繕った何かはいつの日か愛するものが造った何かのようだった。』は3024円（税込）で好評発売中！

　※写真集の「表紙撮影：太賀」