『第1回 ミス美しい20代コンテスト』グランプリで女優・是永瞳(23)が3月24日に福岡国際センターで開催される『福岡アジアコレクション2019』(通称:FACo)にて、ゲストモデルとしてランウェイを歩く。
大分・豊後高田市出身で福岡大学に進学し、2016年の『福岡アジアコレクション』に、地元モデルとして参加したことをきっかけに、芸能界へとステップアップしていった是永。3年ぶりに地元へ “凱旋”することへの思いなどを、最近の女優活動を交えて話を聞いた。
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――『福岡アジアコレクション2019』への出演が決まったと初めて聞いたときの気持ちは?
是永:自分で初めてオーディションに応募したのが、3年前の『福岡アジアコレクション』でした。そして、このことをきっかけに芸能界に入ったので、すごく思い入れがあって、今回お話を頂けたことに心から喜びましたし、原点に戻るという気持ちにもなりました。
――3年前に『福岡アジアコレクション』のオーディションを受けたきっかけは?
是永:小学6年生からずっと空手中心の生活だったのですが、大学生に入り、わりと自由な時間ができた時に、福岡大学の『ミス福岡大コンテスト』に出場してみませんかと声を掛けて頂いたことがきっかけで、美というものに少しずつ興味を持ち始めました。そして、コンテストにも優勝することができたときに、関係者の方から「『福岡アジアコレクション』のオーディションがあるんだけど応募してみない?」と、お話をいただきました。
――実際に初めてランウェイを歩いた時の感想は?
是永:すごく気持ちよかったですし、嬉しかったです!お客さんの目や歓声が自分に向いているように感じられましたし、その様子が会場内の大きなスクリーンに映し出されて、アドレナリンがすごく出ました。気持ちとしては、空手の大会と同じで、“勝たなきゃいけない”という後に引けないような感覚で歩いていたなと思います。
――そのとき印象的だったことは?
是永:私は地元モデルとして出演しましたが、東京から来られた有名なゲストモデルさん方とは楽屋が違っていました。なので、ゲストモデルさん方の控室の前まで行って、「次に『福岡アジアコレクション』に出演するときには絶対にこの部屋に入るんだ!」と、強く“お祈り”しました(笑)。
――当時、出演していた憧れのゲストモデルさんたちの中で印象に残った人は?
是永:押切もえさんです。トップを走っているモデルさんなのに、地元のモデルさんたちにも遠慮しないで、もっと前に出なさいと、背中を押すようなしぐさをなさるなど、気を使っていらっしゃる感じがして、その一歩引いている姿が格好いいなと感じました。視線もすごく優しく……。スタッフの方と押切さんが話している感じも爽やかで、誰とでも平等に親切に話される方で素敵だなって感じました。
――是永さんは、2017年3月には『神戸コレクション 2017 SPRING&SUMMER』でランウェイを歩いて以来、2年ぶりです。その時の経験で感じたことは?
是永:『神戸コレクション』の前に、You TubeやInstagramなどでインターネットで(ファッションブランド)『ヴィクトリアズ・シークレット』のファッションショーでのモデルさん方のランウェイの動画を観て、モデルさんの立ち方だったりアピールの仕方だったりを勉強していきました。そこで、モデルさん方は、トップの位置に立ってポージングした時に、『ここに立たせてくださったのはみなさんのお陰です、Thank you!』という感じで、感謝しつつも堂々とされている。個のアピールがすごいんです。そのため、『神戸コレクション』に出演し、洋服を綺麗に見せるということに驚きました。モデルのみなさんのランウェイを見た後、自分のランウェイの映像を観たとき、すごく私が出ていて、主張が強かったなと反省しました。自分ではなく、もっと着させていただいているブランドのことを考えて、ブランドのイメージに沿いランウェイを歩かなければいけないと感じました。
――その反省を踏まえつつ、今回それでも見てほしいチャームポイントは?
是永:出場させていただけるブランドのことをよく理解しようと、ホームページを見てどういった特徴があるのが、どういったポリシーの元でデザインされているのか、どのような歴史があるのかなど、できるだけブランドの特徴を勉強させていただいています。着せていただけるブランドのファッションがパンツなのかスカートなのかでも違ってくるので、トータルコーディネイトも含め、デザイナーさんやスタッフの方々と話ながらブランドが引き立つように、でも、過去2回の経験を生かし、自信を持ってランウェイに挑めればと思っています。
――日本のファッションモデルで誰か参考にしている方はいますか?
是永:メロディー洋子さんがすごくカッコイイなと思います。ランウェイを歩いているときの胸の張り方だったり、体幹だったり。あんな力強く堂々と歩ける方はいないなと思っています。オーラだったり、歩き方だが素敵で、あんなふうに歩きたい女性ナンバー1です。
――是永さんは、身長も173センチと高いですが、身体の半分が脚なんじゃないかというぐらい脚が長い(笑)。普段着はパンツ系が多いんですか?
是永:いつも衣装を選ぶ時に、身長の高さと脚を1番綺麗にアピールできるようなものを選んでいます。プライベートでも、ブランド関係なく、自分の体型に合っているものや顔が明るくなって気持ちがアガるようなものを選んでいます。スキニーとかワイドパンツなど、人とかぶらないようなパンツをはいたりしています。
――その脚をキレイに魅せるために何かケアしていることは?
是永:空手をやっていたので筋肉はしっかりある方だと思っています(笑)。細いだけじゃなく、筋肉っぽいガチッとしたメリハリのある脚になっていきたいなと思って作っています。普段はアクション練習があるのでそこでトレーニングしています。ただ、ドラマの期間中とか仕事で練習に通えないときは、ベッドの縁に脚をあげて、ストレッチをして脚の筋肉を伸ばしたりしています。それと合わせて、家に大きい鏡2つ買って、そこで空手の蹴りの型を50本を朝と夜に1回ずつやるぞと決めて、頑張っています。辛いですが、これだけは欠かさず、やるようにしています。
――2017年にはドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系)の中谷恵子役で女優デビューして以降、女優活動もスタートさせています。今回の『福岡アジアコレクション』はモデルで出演ですが、女優とモデル軸はどちらに置いていますか?
是永:女優です!真矢ミキさんのような、ずっと愛されるような女優になりたいと思っています。まだ経験は浅く、1つ1つの作品に一生懸命ぶつかっている感じで、反省することが沢山ありますが、現場で周りの出演者の方やスタッフさんにアドバイスを貰ったり、優しくして頂き凄くうれしいです。感情をぶつけ合うシーンだったり、まだまだ演じるうえで自分がクリアしなければいけない課題が沢山あるけど、1つの役を完全燃焼してやり遂げたことは自信になります。女優活動をすることが自分自身に自信に繋がっていく感じがし、とても楽しいです。
ただ、原点は『福岡アジアコレクション』で、1番初めの嬉しかった気持ちとか大切にしていた気持ちを忘れたくないと思っています。ファッションショーは、お客さんの反応や感想を直接受け取れる場所で、その声は自信につながります。贅沢ですが、その自信を持ったまま、撮影現場に入るというサイクルができればいいなと思っています!
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【編集後記】
インタビュー中「勝たなきゃいけない」や女優として気持ちが上がらなかったことが「悔しかった」と、話したりと、負けず嫌いという感じの一面が覗いていた是永。芯の強さを感じさせるとともに、『福岡アジアコレクション2019』では、3年前の自身と同じ立場の地元モデルたちへ、「ゲストモデルから声を掛けられることがあったら、すごく勇気になったと思うんです。ですから、コミュニケーションをたくさんとれたら。それは、私としても刺激になると思うし、できたらいいなと思います」と、優しい目線も見せていた。そんな彼女が今回のランウェイで得たものを、今後の活動にどう生かしていくのか、楽しみになってきた。