高良健吾 中島貞夫監督から菅原文太さん“扱い”に「とても光栄でした(笑)」!殺陣へのこだわりも

高良健吾 中島貞夫監督から菅原文太さん“扱い”に「とても光栄でした(笑)」!殺陣へのこだわりも2

映画『多十郎殉愛記』記者会見を開催!

 俳優・高良健吾(31)、多部未華子(30)、木村了(30)、永瀬正敏(52)、寺島進(55)が25日、都内ホテルで映画『多十郎殉愛記』(監督:中島貞夫/配給:東映 よしもとクリエイティブ・エージェンシー)記者会見を中島監督(84)とともに開いた。

 京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に継承したいという熱い思いから、中島監督が20年ぶりにメガホンを取った作品。幕末の京都が舞台。尊皇攘夷の夢を抱き長州を脱藩した剣の達人である下級武士・清川多十郎(高良)。しかし、現実は甘くなく長屋の用心棒をして日々の糧を得るのが精いっぱいな生活をしていた。そんなさなか新撰組に押され気味の見廻組から目をつけられ襲撃される多十郎。それは多十郎に好意を寄せる居酒屋「満つや」の雇われ女将・おとよ(多部)や国元から多十郎を慕ってやってきた数馬(木村)を巻き込む死闘へと広がっていく……

 全員着物姿で登場。主演の高良は本作での殺陣へ「『多十郎殉愛記』でやった殺陣は人を斬るため、殺めるための殺陣ではありません。愛する人を逃がす、自分が逃げる道を開くための一振りです。速くて綺麗な殺陣ではないと思いますけど、泥臭くて体と体のぶつかりあいになるような殺陣になっていると思います。とても、渋い時代劇になっていると思います」と、手応えを。

 逆に、木村は剣がうまくないという役どころということで、「腰が座らないという方の振り方をしてほしいと言われて、殺陣の練習を一緒にやっていて、染み付いていて、下手くそに振るというのが逆に難しかったですね」と、こちらも苦労があったよう。とはいえ、「高良くんと寺島さんの壮絶な殺陣とか、フラッシュバックしてきた思い出があります」と、斬り合いを特等席で楽しんだようだ。

 その撮影現場へ、多部は「愛あふれる現場に参加できたことが幸せだったなと思います」といえば、永瀬も「いろんな意味で幸せな現場でした。瞬きするのも惜しいくらい」と、噛みしめるような気持ちだったのだとか。

 一方、寺島は、最強の敵として多十郎に立ちはだかる抜刀隊隊長・溝口蔵人役を演じた。しかし、この起用には裏話があったといい「溝口蔵人がまだ役名しか書いてなかったときに、撮影所に中島監督に直談判しに行きました。『ぜひ、この抜刀隊隊長を演じさせてください!』と。そうしたら中島監督は『この役は松方弘樹さんにやってもらいたいんだよねという返答が来ました。自分は今回、尊敬する松方さんへの追悼の気持ちで臨みました」と、高い意識で臨んだそうだ。

 そんなキャスト陣へ中島監督は、「みんな頑張りました。いまも感謝しています。どうぞ、みなさんの生き生きとしたお芝居を観てもらえれば」と、キャスト陣の奮闘を語る。中でも、高良へは、「現場で、『斬られ役の勉強もしたい』と言ってきたんです。斬る方は自分のタイミングですけど、斬られる方は、タイミングがあるんです。分かっとるなこいつと思いました。斬られ方を習ってから、殺陣がグンと良くなりましたね」と、努力を認める様子も。

 高良としても中島監督の現場に入る前に、さまざまな時代劇作品を観たそうで、「菅原文太さんの『まむしの兄弟』という作品が好きなんです。僕の中での菅原さんのイメージですけどストリートという感じなんです。それで、監督がたまに僕のことを間違えて“文ちゃん”と言うんですけど、これはとても光栄でした(笑)」と、テンションも上がったそうだ。

 そんな話題に挙がった中島監督だが、「全力投球したつもりですが、ヨロヨロ組です」と、自身の年齢を引き合いにしつつも、まだまだ声に張りが感じられる元気な姿を見せる。これに高良は「この作品が中島監督が最後に撮れる映画だと言われていましたが、現場にいればいるほど、最後じゃないな、まだ1、2本あるなと。映画というものが自分の生命を輝かせるものなんだと思いました」と、映画の力を感じたそうだ。

 映画『多十郎殉愛記』は4月12日より全国公開!

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