“キスマイ”の愛称で親しまれているアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の玉森裕太(29)が16日、東京・丸の内ピカデリーで映画『パラレルワールド・ラブストーリー』(監督:森義隆/配給:松竹)完成披露 レッドカーペット&舞台あいさつを女優・吉岡里帆(26)、俳優・染谷将太(26)、筒井道隆(47)、美村里江(34)、清水尋也(19)、石田ニコル(28)、田口トモロヲ(61)、森監督(40)とともに開いた。
作家・東野圭吾氏の累計発行部数140万部超の同名小説が原作。玉森演じる主人公・崇史が2つの世界に翻弄される姿を描く。1つは、好意を寄せている女性・麻由子(吉岡)と恋人同士の世界、もう1つは、麻由子が親友・智彦(染谷)の恋人になっているという世界。目がさめるたびに変わる世界をつなぐ謎の暗号も現れるが、崇史は真実にたどり着けるのか……。
ファンが見守るなかでのレッドカーペットでは、至近距離でキャスト陣を見ることができるとあって、悲鳴にも似た歓声がそこかしこであがる。そんななか“自撮りは苦手”という玉森は、携帯を構え登壇者、ファンと自撮りに挑戦し、さらに歓声に場内が沸くことも。そして、玉森は「本当にみなさんの魂を込めた作品です。頭フル回転のミステリーを映画館でみなさんも一緒に楽しみながらご覧いただけたら」と、劇場内へと向かっていった。
続けて、舞台あいさつへ。主人公の崇史は2つの世界に迷い込むなかで愛する麻由子が自分の恋人なのか、親友の智彦の恋人なのか、パラレルワールドを行き来しながら苦悩する難しい役だったこともあり、終始緊張感のあった現場だったという玉森。撮影現場の思い出を問われ「基本ずっと緊張感のあった現場で、にこやかな空気ではなかったんですけれども、麻由子と思い出の写真を撮るシーンで大きい滑り台があったんですね。その滑り台で監督が1番楽しそうに遊んでいた姿を見たときに、僕の心は穏やかになりました」と、思い出を。
パラレルワールドを行き来する崇史の役作りへは「自分には経験のないことですし、役作りも苦労しましたが、監督からもいっぱいアドバイスをいただいて現場に挑みました」と、コミュニケーションがあったのだとか。
すると、吉岡が「監督がドSすぎる……味わったことのないくらいストイックな現場でした。玉森さんが染谷さんとの大事なシーンで、鼻血を出されていて。追い込まれて出た鼻血だったのかな」と、エピソードを披露すると、玉森も「智彦とのすごく大事なシーンで自分も熱が上がり過ぎちゃったのか、鼻血がたれてきて……」と、裏付け。美村は「まさか主演俳優が鼻血を出すほど追い込まれた現場だったとは……」と、絶句していたが、森監督は「暴力はなかったですよ」と補足し、会場に笑いが広がった。
染谷も現場の緊迫感へ「お弁当を選ぶ時だけ(玉森と吉岡の)笑みがこぼれるのが、唯一の心の救いでした」と、話すほどで、「玉森くんと一緒にいる時間が長かったので、お弁当も一緒に食べていたけど、なぜか会話もなく食べていましたね」と、雰囲気を話せば、崇史と智彦の上司・須藤役の田口は「玉森さんは緊張し過ぎて鼻血を出してらっしゃいましたけど、僕は緊張し過ぎておなかを壊してやばかったです」とも。
逆に緊迫感を感じなかったというキャストもいたが、これに「映画を見てもらえればその謎はわかります。キャスティングがうまくいったなとあらためて感じます。各々マイペースな雰囲気の俳優が揃って、交わるようで交わらないパラレルワールドのようなキャスティングですよね」と、語る森義隆監督。玉森については「僕は今回“映画俳優・玉森裕太”を生み出す気持ちでこの作品に臨んでいたし、彼が誕生しないとこの映画は成功しないと思っていました。その期待に応えてくれた”映画俳優・玉森裕太”がこの映画では見られるのでぜひご覧ください」と、見事に演じ切った玉森を褒めていた。
また、本作のタイトルにちなんで「自分が迷い込んでもいいなというパラレルワールドは?」という質問に、玉森は「ずーっと晴れの日」とほっこりした世界を返答する一幕もあった。
そして最後に、ミステリー映画である本作にちなみ登壇者全員で謎解きに挑戦!当然の出題に微動だにせず考える登壇者たちだったが、玉森がしっかりと正解を導き出し、最後に「この『パラレルワールド・ラブストーリー』は全員で魂を込めた作品で、自信を持ってみなさんにお届けできます。頭フル回転のミステリーに楽しみながら挑戦していただきたいと思います!」と、呼びかけていた。
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』は5月31日より全国ロードショー!
※記事内写真は©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会©東野圭吾/講談社