シンガーソングライター・長渕剛（62）が25日、都内で主演映画『太陽の家』（監督：権野元/配給：REGENTS）のキャスト発表会見に出席。20年ぶりにスクリーン復帰を果たす長渕は「20年ぶりっていわれるのはイヤなんだよね。遊んでいたみたいだから。忙しかったんだけどね」と茶目っ気たっぷり。「チープに聞こえるかもしれないが、たくさん泣いてたくさん笑って、観終わった後に誰かと手を繋ぎたくなる、そんな映画」としみじみとPRした。
神業的な腕を持つ大工棟梁・川崎信吾（長渕）を主人公に、単純だが実直なひとりの男の”愛”が、不器用で臆病な少年の心を成長させていくという物語。撮影は4月1日にクランクイン、5月上旬にクランクアップするが、この日は長渕に加え、飯島直子（51）、山口まゆ（18）、潤浩、広末涼子（38）、瑛太（36）らキャストが集結。
長渕が「久しぶりに映画の現場に携われてサイコー。ファミリですよね。こんな綺麗な方に囲まれて、映画界のカリスマの瑛太とも一緒にできるし、孫もできたし、笑顔の絶えない楽しい現場」と振り返れば、妻役の飯島は「とても破天荒な夫を優しくあたたかく見守る妻役だが、実は夫を手のひらで楽しく転がしている。こんなことでもないと長渕さんを手のひらで転がすことなんてできない」と大はしゃぎだ。
広末も「本当に長渕さんと共演するなんて想像もしていなかった。みんな羨ましいだろうなって思う。現場でもいつもワクワクしていて、（長渕演じる）信吾さんにときどき垣間見える長渕さんのライブ感を味わっている。家族はあれがダメとか、昨今はいろいろあるなかで、そういうのを取っ払って、熱くしつこく恩着せがましいくらいの情熱で、キレイごとではない家族のあり方を伝えてくれると思う」としみじみ。小学生時代からのファンでプライベートでも長渕との交流があるという瑛太も「僕の父親は亡くなっているが、世間的なイメージ以上に剛さんに会うと父親っていう人はこうあってほしいと思う。強く優しくいつも笑っていて。撮影中もいまは（役柄の）信吾さんだと切り替えないと芝居ができない。実はいま泣きそうになっちゃって、感無量です」と想いを込めた。
撮影現場では最高の家族愛につつまれているようで、長渕は「カットがかかった瞬間の安堵感。ただそこにいてくれるだけでいい。共演者がファミリー。みんなの家族愛につつまれながら1ヶ月を過ごしているが、撮影シーンを振り返って、いま、良かったな、って涙が出ることがある。オレの実人生にもこんなことあったらよかったな、とか。愛はデリケートでふわふわしているから、だからこそギュッとつかまないと。幸せです！」とご満悦の笑顔。飯島との”夫婦関係”も良好のようで、「（飯島が）僕をひっぱたくシーンがあるが、実はあれ3回目（テイク3）。思いっきりひっぱたかれた」という長渕に飯島も「（長渕は）たくさん引き出しを持っていて、こんなステーキなシーンになっちゃったんだ、ということがたくさん。このときに”夫婦”になったんだな」としみじみ。
現場で感じた長渕の意外な一面については、飯島が「ずっと優しいんですよね。不機嫌なところを見たことがない。いつも怒っているのかと思ってた。（長渕は）気遣いがすごい方でびっくりした」と振り返れば、広末も「男気、男らしさ、強さ、熱さのイメージだったが、ときどきチャーミングな部分を惜しげもなく出してくれる。ただ、説教くさかったり、正しいことをいうのではない、優しがある」と絶賛していた。
2020年公開！
長渕剛
飯島直子
山口まゆ
潤浩
広末涼子
瑛太