ライブイベント『AKB48グループ 春のLIVEフェス』が27日、神奈川・横浜スタジアムで開催。午後6時15分からの最終盤となる『AKB48』選抜メンバーによるパフォーマンスでは“こじまこ”の愛称で親しまれた小嶋真子(21)の卒業セレモニーなどで、集まったファンを楽しませた。
スタートは、緑のコート姿のメンバーたちがヒットチューンの1曲『RIVER』で厳かな雰囲気満点ではじめ、続く、2曲目『春の光 近づいた夏』ではコートを脱いでミニスカ衣装へと早着替えを見せた。
小嶋の卒業セレモニーは4曲目『涙の表面張力』から。後方の客席に近いステージで岡田奈々、加藤玲奈、向井地美音とともに小嶋がパフォーマンス。曲終わりで小嶋が1人会場中央のセンターステージに向かって歩き、その先には横山由依、峯岸みなみが。そして3人で『心の端のソファー』を歌い上げると、今度は横山と峯岸が小嶋を送り出し、小嶋は正面ステージへ向かうというエモーショナルな演出となった。
正面ステージに到着すると、2013年7月当時の小嶋、岡田、北川綾巴、渋谷凪咲、田島芽瑠、朝長美桜の研究生7人組ユニット『てんとうむChu!』による『清純タイアド』を披露。楽曲中には元『AKB48』で17年3月に卒業しタレント活動をしている西野未姫がサプライズで飛び入りし、『てんとうむChu!』が勢ぞろいとなった。
MCでは『てんとうむChu!』による昔話に花が咲くなか小嶋は、1人お色直しへ。そして純白ドレス姿になって戻ってきた小嶋は、涙声になりながら楽曲『桜の木になろう』を、しっとりと歌い上げる。歌い終えた直後にはAKB48選抜メンバーが再登場となったが、なかでも岡田は小嶋の純白ドレス姿に感極まって涙が止まらずといった様子で、ほかのメンバーももらい泣きする姿も。そして、岡田から「最後に伝えたいことがあれば?」との振りで小嶋のスピーチが始まった。
「こうして、こんなに大きい会場で、どこでやるとか誰が見てるとか、できることが大事だから関係ないと思っていたんですが、でもやっぱりこういう大きい場所で、アイドル姿を見て頂いて、見送ってもらえるというのはすごく、すごく、幸せなことでありがたいことだなと思います。まずは、来てくださって、この時間まで残ってくださってありがとうございます」
「私は7年間AKB48に所属させて頂いて、14歳でオーディションを受けて、15歳でデビューして、21歳で卒業になりました。本当にたくさんの思い出があったし、悲しいことつらいこと、もちろんたくさんあったけど、みなさんが思ってくださるように、“真子ちゃんは笑顔の印象が強いね”とか“最後まで笑顔で頑張って”とか“真子ちゃんの笑顔があるから頑張れたよ”とか言ってくれる本当に人がたくさんいて、その気持ちで笑顔になることが多くて。みんなのおかげで笑顔になることができました」
そんななか、小嶋は『NGT48』の山口真帆(23)をめぐるグループの騒動にも触れることに。
「あと、なんだろうなぁ。たくさん言いたいことがあるんだけど、AKB48のメンバーとか、携わってくださるスタッフさん、ファンの方、48グループにかかわった方はみんな幸せになってほしい。かかわることでプラスの感情だけを手に入れてほしい。でも、最近はすごくいろんなことがあったりするじゃないですか。それを耳にして悲しい気持ちになったりとか、させたりとか、そういうのはAKB48グループではあってほしくないし、私が好きなAKB48はみんなで作るものだし、それはこれからもここにいるみなさんと、ここにいるメンバーと、もっともっとたくさんいるメンバーとスタッフさんで作り上げていくものだと思うから、必ず応援していてほしいです」
「私は卒業するんですけど、外からAKB48を支えられる人間になれるように。グループにいて見つけられた夢を一生懸命まっすぐ追いかけて、強くて、格好いい女性になれるように。もっと、『AKB48』というのを誇らしく、胸に掲げて頑張っていきたいなと思いますので、これからも見守って頂ければなと思っています」
スピーチを終え、顔を両手でおおった小嶋を送り出しの曲となったのは『清純フィロソフィー』。歌い終えた小嶋は客席に手を振りながら退場したが、そこに残っていた西野に「真子はいなくなったのに未姫ちゃんはいるんだね」と、ツッコミが入って笑いを誘うなど、温かな雰囲気のものとなった。
なお、小嶋の卒業公演は5月12日となっている。
※記事内写真は5月3日に削除予定