『エレファントカシマシ』の宮本浩次(52)、女優・広瀬すず(20)が1日よりオンエアスタートとなるソフトバンク新テレビCM『新時代』篇と、同日午前0時に公開となる新ウェブCM『新時代』篇で初共演を果たしている。
ソフトバンクの「音楽」を主役に展開する『♬SoftBank music project』第8弾CMで、宮本と広瀬がイメージキャラクターを務める。同CM楽曲は宮本が新時代をテーマに書き下ろしたオリジナル楽曲『解き放て、我らが新時代』(同2日より配信スタート)が使用されており、「しばられるな!」「解き放て新時代」といったキーワードを並べた印象的なフレーズとリズミカルなサウンドが心地いい仕上がりとなる。
CMは、街中で宮本がスマホを取り出すと、手からスマホがすり抜け、そのまま意思を持ち飛び跳ねて逃げ出してしまう。スマホを追いかける宮本の前を歩いていた広瀬の肩にスマホが飛び乗ったり、宮本のアップの写真を撮ってアプリで顔を変形させて“挑発”し、宮本は怒り心頭。さらには、スマホが自動販売機で電子決済で缶ジュースを大量購入し、それにけつまずく宮本と散々。しかし、スマホのバッテリーが切れかけ、宮本は策を講じることになる……というエピソード。
撮影は、東京、神奈川、千葉の一都二県で2日間にわたって敢行。ソフトバンクショップやカフェ、街中の広場、海沿いの倉庫など、全部で11ヶ所。合計350人以上のエキストラが参加する大規模なものに。
初日には逃げるスマホを追いかけるというシーン撮影のため宮本は50メートル以上のダッシュを何度も繰り返し、渾身のヘッドスライディングまで。ときには宮本のスピードがあまりにも速すぎ、スマホにあっさり追いついてしまうこともあり、思わず笑いながらNGを出した監督と、頭をかきながら「すいません」と苦笑いを浮かべる宮本のほほ笑ましい姿に、現場もほっこりという雰囲気となった。
逃げ出したスマホが、目の前を歩いていた広瀬の肩に取り付き、宮本と対峙するシーン。広瀬とのお芝居は初めてということで、リハーサルでは、やや遠慮がちに動いていた宮本だったが、監督から「思いっきり行きましょう」という指示を受けた本番は、無意識に「よっ、ほっ、とぉー!」という気合の掛け声が出るほどの俊敏な動きで、OKテイクを連発。そんなコミカルな宮本さんの姿を見て、カットが掛かった途端、真っ先に「アハハハ」と笑い声を上げていた広瀬。終始にこやかな表情を浮かべることとなった。
宮本に撮影してみての感想を問うと、「撮影中、スタッフのみんなと“スマホくん”という愛称で呼んでいた自分のスマホが、飛んでいくところを一生懸命追いかけたりしながら、コミカルで明るいキャラクターを演じることができて嬉しかったです。私にとってもみなさんにとっても、常に身に着けているスマホは、大切な日常の友人のような存在だと思います」としみじみ。
広瀬と共演してみて、「一緒のシーンが終わった後、『残りの撮影も頑張ってください』とねぎらっていただいて、すごく励まされました。彼女はいい緊張感が漂った方で、第一線で活躍している凛としたオーラがあって。そういう雰囲気を持っている広瀬さんに励まされたことが、非常に嬉しかったです」と、気持ちがアガったのだとか。
ちなみに、広瀬は宮本の印象へ、「絵コンテの絵と宮本さんのお芝居が本当にそっくりだったので、びっくりしました(笑)。現場では周りの方や私にも常に丁寧で素敵な方でした。今回ご一緒させて頂いたのは一瞬でしたが、次回はたっぷり共演してみたいです」と、好感を持たれていたようだった。
楽曲へ宮本は、「今まで自分がやったことがないジャンルに挑戦したいと、最初のスタッフミーティングの時、『ヒップホップをやってみようと思います!』とみんなの前で宣言して作ったのが、今回の楽曲です。ヒップホップと言っていいのかどうか分からないんですけど、言葉を明快に強く述べるという形にしました」と、宮本らしさが伝わってくるようなエピソードも披露し、「ソロ活動を始めた今年、ヒップホップという新しいジャンルに挑戦した自分の曲を、ソフトバンクの素晴らしいテレビCMで発表できて、なおかつ私自身もドラマチックで楽しいストーリーの中に参加できたのが、非常に嬉しかったですね」とも話していた。