『ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾 これぞ忍者の大運動会だ!』(脚本・作詞・演出:竹本敏彰)公開ゲネプロが9日、東京ドームシティ シアターGロッソで開催され、キャスト陣がその仕上がりをメディア向けに披露した。
“忍ミュ”の愛称で親しまれるミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズとは、漫画家・尼子騒兵衛氏の漫画『落第忍者乱太郎』(朝日新聞出版刊)、およびそれを原作として1993年から放送されているアニメ『忍たま乱太郎』(Eテレ)をミュージカル化した作品。
ゲネプロでは、第10弾という記念公演からからセットがこれまでの公演からより細かく作り込まれており、そこにプロジェクションマッピングをふんだんに使った演出も。そんな最先端技術が出たかと思えばハーネスを使ったド派手なアクション演出があったり、歌もブラッシュアップされるなど、これまでの公演とはひと味もふた味も違った仕上がりで、記者たちの度肝を抜くものとなった。
終演後には、和気あいあいといった様子で四年生、五年生、六年生キャスト合計13人が囲み会見を開催。記念撮影ではカメラマンのさまざまなポーズ要求に楽しげに応えていき、チームワークの良さを伺わせる様子も。
そのカンパニーの雰囲気は、忍ミュ初参加の三井淳平が「素敵な忍たまファミリーで」といえば、木村優良も、「素敵なカンパニーで毎日けいこが楽しくて」と、ニッコリ。湯本健一も「先輩方が優しくて」と話していたが、ただ優しいだけだったというわけではなく、新井雄也は「先輩方が言ってくれることもありますけど、背中で見せてくれて」と、話していた。
一方、これまで忍ミュに出演していた渡辺和貴は四年生キャストの平滝夜叉丸役の樋口裕太とともに「5年ぶりに出演しましたけど、キャストが変わっても温かく迎え入れてくれて、毎日が学校に行っているような気分になりました」と、ホームに帰ってきた気分にもなったようだった。
本作の見どころへ、高畑は「しんべヱの鼻水は面白いですよ」と、予告したり、大変だったことへ新井は「忍ミュはメイクが大変なんです」と、明かすこともあった。
また、今回、原作者の尼子騒兵衛氏が本作のために忍術学園の学園歌を作詞もした。反橋宗一郎は、「一生懸命練習させて頂きました」と振り返りつつ「これからも忍ミュが続いていくなら語り継がれていく歌だと思います。もしかしたら“逆輸入”で、アニメで使われる可能性も秘めています。僕らはその1発目を歌わせて頂いたので光栄です」と、喜びを。山木透も「自分がこれまで3年間やってきて、夢の世界に生きているんだと思える瞬間ですね」と、より忍ミュの世界観が広がったようで、樋口は「尼子先生の忍ミュ、忍たまへの愛の強さを感じました」と、コメントを寄せていた。
そして代表して反橋から「忍ミュは10年目の節目になります。いまいるカンパニーで一生懸命作り上げて来ました。いままでのキャストの思いも含めて、応援してくださる方たちを喜ばせるために、命をかけてやるつもりです。ぜひ新しい忍ミュの門出を観に来てください!」と、呼びかけた。
『ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾 ~これぞ忍者の大運動会だ!~』東京公演は10日から同26日まで東京ドームシティ シアターGロッソにて、大阪公演は31日から6月2日まで森ノ宮ピロティホールにて、愛知公演は6月8、9日に春日井市民会館にて上演!
※記事内写真は(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP (C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■出演キャスト
○六年生
立花仙蔵:湯本健一
潮江文次郎:渡辺和貴
中在家長次:新井雄也
七松小平太:木村優良
食満留三郎:秋沢健太朗
善法寺伊作:反橋宗一郎
○五年生
久々知兵助:山木透
尾浜勘右衛門:佐藤智広
竹谷八左ヱ門:栗原大河
○四年生
平滝夜叉丸:樋口裕太
綾部喜八郎:大谷誠
田村三木ヱ門:三井淳平
浜守一郎:高畑岬
○一年生(A)
猪名寺乱太郎:津山晄士朗
摂津のきり丸:川尻拓弥
福富しんべヱ:岡野凜音
○一年生(B)
猪名寺乱太郎:石川雄己
摂津のきり丸:室伏佑哉
福富しんべヱ:田中誠人
○くノ一
ユキ:秋山みり
○ドクタケ忍者隊
稗田八方斎:幹山恭市
キャプテン達魔鬼:高橋光
ドクタケ忍者隊 弐:小笠原竜哉
ドクタケ忍者隊 参:伊藤俊
ドクタケ忍者隊 肆:石黒鉄二
ドクタケ忍者隊 伍:来夢
ドクタケ忍者隊 陸:開沼豊
○暗殺者
海末万寿烏(みるますからす):当銀大輔
土寿烏(どすからす):翁長卓
○忍術学園関係者
大川平次渦正:迫英雄
土井半助:一洸
山田伝蔵:今井靖彦