アニメーション映画『プロメア』完成披露舞台あいさつが開催！
アニメーション映画『プロメア』（監督：今石洋之／配給：東宝映像事業部）完成披露舞台あいさつが15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開かれガロ役・松山ケンイチ、リオ役・早乙女太一、クレイ役・堺雅人、ビニー役・ケンドーコバヤシ、デウス博士役・古田新太、アイナ役・佐倉綾音、脚本を担当した中島かずき氏、今石監督が登壇した。
人気アニメ『天元突破グレンラガン』『キルラキル』のTVシリーズを手がけた今石監督×中島氏が再びタッグを組んだ作品。世界の半分が消失しそこから30年後が舞台。炎を操る人種の中で世界に襲いかかる＜マッドバーニッシュ＞と呼ばれる一部の攻撃的な面々と、＜マッドバーニッシュ＞が引き起こす火災を鎮火するべく結成された高機動救命消防隊＜バーニングレスキュー＞との燃えたぎるようなぶつかりを描く。
開演時間になると、場内に謎のサイレンが響きキャスト陣が1人ずつ登壇するド派手演出からスタート。まずは、構想6年をかけ制作したということで、今石監督から「もうできないんじゃないかと思っていました。自分が何を作ってきたか感じていきたいと思います」と、万感といった様子。
主人公のバーニングレスキューに所属するガロを演じる松山。作品へ、「まず驚いたのは色ですね、炎だったり水だったりの表現が、今まで見たことのない表現だったので引き込まれました」と見どころを語り、早乙女も、「メチャクチャ楽しくて、色がすごくて目が痛くなりました（笑）。エネルギッシュで」と、感想を。
ガロの上司であるクレイ役を演じる堺だが、観てみて「試写を拝見したときに、スタッフの方たちが『やっとできた！』『本当にできたね……』と言っていて、どれだけ大変だったんだ！と。ギリギリまでこだわってこだわって作ったので、ご堪能頂ければと思います」と、スタッフたちの苦労をしのぶ。
アフレコ中のエピソードへ話が向き、堺は「物語の後半大きな声を出すので少しセーブしようと思っていてセーブしていたんです。声の大きさを5段階くらいで考えていたんですけど、割と早いシーンで5段階目を出すように言われて」と、戸惑ったのだとか。さらに、堺は松山を見ながら、「ガロが手抜きをせずにやるのでペースを乱されました」と、恨み節で松山も「全力疾走でしたね」と、苦笑い。
その松山がそれだけ気合が入ったのも「かずきさんが僕に向けて書く役はだいたいバカな役が多いんです。僕は『グレンラガン』も『キルラキル』も好きだったので、バカをやるにしても、いい意味で熱さバカさ加減を届けないといけないなと思って」と、熱血キャラだったためのようだ。さらに、「堺さんは堺さんで、二面性があるからムラムラするんです」と、挑戦状を叩きつけるような気持ちもあったよう。
その2人の関係性を表すように、堺は「収録が終わって松山くんは数日寝込んだそうです。僕は消炎剤が手放せませんでした」と、2人の全力ぶりを伺わせていた。
一方、謎の立ち位置となるデウス博士を演じた古田は、「謎の博士役でーす」と、かる～いあいさつをしていたが、あまり詳しく自分の役をコメントできないそうで、中島氏も「この役を振ったときにごめんねと言いました」と言わしめるほどだったのだとか。ちなみに、この日の登場時に、古田が佐倉の立つ予定のところに立とうとするハプニングがあり、これをケンドーコバヤシが尋ねたが古田は「佐倉さんのところに立ちたいですから」と、佐倉綾音に“なりたかった”のではとツッコまれ、佐倉もニッコリで会場も沸いていた。
そして、早乙女から、「痛快に楽しんで帰ってください」と、呼びかけ松山からは、「今石さんの中での新しいものに挑戦していますが、『グレンラガン』、『キルラキル』から続いている感じで、佐倉さんは今石監督の作品に初参加といいますが、初めてだと思わないくらいのマッチ具合です。声優陣たちの素晴らしさや、つながってきたというものも楽しんでほしいと思います」と、アピール。今石監督も「何も考えずに身を委ねてほしいと思います」と、呼びかけていた。
アニメーション映画『プロメア』は24日より全国公開！
5段階を想定していたという堺
堺の暴露に松山も苦笑い
佐倉の立ち位置に立とうとして釈明する古田
