アイドルグループ・乃木坂46の松村沙友理(24)が13日、都内・新宿の紀伊國屋シアターで同夜開幕する舞台「FILL-IN〜娘のバンドに親が出る〜」(作・演出:後藤ひろひと・48)の報道陣向け公開稽古を行った。稽古前に共演の後藤、内場勝則(56)、相楽樹(22)、千菅春香(25)、池乃めだか(74)とともに報道陣の取材に応じた松村は「毎日のお稽古がおもしろくて、すごい化学反応が集まって、この雰囲気いいなと思う。いろんな初挑戦がつまった舞台。みなさんに早く観てもらって一緒に楽しんでもらいたいです、ハート!」とキュートにPRした。
「音楽に人生を賭けたい」と言い出し勘当した娘・花音の事故死を知らされた真下(内場)が、娘はどんな人生を送ったのかを知るため、彼女が所属していたガールズバンドにたどり着き、メジャーデビューを目前に解散を余儀なくされたバンドで、娘に変わって音楽センスの一切ない仕事一筋の親父がドラムを叩くという物語。
この日、作・演出から出演まで担当する後藤がのっけから「いまの人に見せたいいい作品ができた」と熱気ムンムンにPRするも、さっそく池乃が「この日がくるのがもう一週間遅かったら…それが正直な心境。逃げたい。僕のシーンだけ目をつぶって」と緩ませたが、ガールズバンドでベースを担当するくりこ役の松村は稽古中の想い出について、「(池乃)めだかさんだけ合流が遅れて、毎回稽古で違うことを言っているのに、内場さんがそれをしっかり返しているのが凄かった」と振り返ると、内場が「おっちゃんら、それが仕事やねん。それが本職」とピシャリ。それに松村は「そういうのをタダで観られてよかった」とゆるキャラ全開だったが、内場は「みんな仲よくなって、松村クンなんかは後ろから押してきたり、ワキに手を入れてきたり。まあ、飲みにいって朝まで一緒にいたり、近づけて楽しかったけどね。忘れていた学生時代みたい」とまんざらでもない様子だった。
最後に作品について、主演の内場が「バンドのメンバーはみんな初めての挑戦で、それぞれがみんなを頼りにして2曲演奏する。スタッフのみんなが同じ方向を向いたいい作品になったので、笑い、涙、感動、そしてナマの演奏をお届けしたい」と力をこめていた。