元『HKT48』でタレント・指原莉乃(26)が28日、福岡・マリンメッセ福岡で『指原莉乃11年ありがとう!大感謝祭』を開催し、全29曲のパフォーマンスで8000人の観客を熱狂させた。
指原は今年4月28日に神奈川・横浜スタジアムの卒業公演を持って、『HKT48』を卒業。そして、ファンへのお礼として『HKT48』の本拠地である福岡で公演をすることとなった。
影ナレーションも指原が務め、注意事項を読み上げた後は「どうも、どうも、1ヶ月ぶりでございます!きょうは、福岡のみなさんにあらためてごあいさつできて、とっても嬉しいです。楽しみにしてますので、みなさんも楽しんでください!」と、呼びかけると、会場は歓声に沸きまくった。
そして1曲目。指原は楽曲『ここにいたこと』を『HKT48』メンバー全員と披露し華やかに幕を開け、そのまま2曲目『早送りカレンダー』も歌うのかと思いきや、会場中央に設置されたステージの椅子に座って、『HKT48』のパフォーマンスを動画を自撮りしながら3曲目『スキ!スキ!スキップ!』、4曲目『12秒』まで見守りながら撮影し、その動画がステージ中央の大スクリーンに映し出されるという遊び心満載の演出で楽しませた。
オープニング後は、指原の11年のアイドル人生を序盤からなぞるものとなり、2007年の自身のオーディションの映像とともにが流れた後にそのとき歌った『BINGO!』を披露。続く、AKB48劇場にバックダンサーとして初出演を果たした際の楽曲『純情主義』では、当時をリプレイしバックダンサーとしてダンス。
さらには、『AKB48選抜総選挙』で初めて選抜に入った楽曲『ヘビーローテーション』では、指原1人でのパフォーマンスとなったが、曲は基本的にファンに歌ってもらい、自身は選抜メンバーたちのマイクが並ぶなか、PVで歌っていた隅っこの場所でダンスしながらときどきハミングするという、趣向を凝らしたものを見せていた。
その振り返りのなかには指原がかつてレギュラー出演していた『笑っていいとも!』のOP曲『ウキウキWATCHING』もあり、ここばかりは司会のタモリのようにサングラス姿で“いいとも青年隊”に扮した今村麻莉愛、村川緋杏が番組と同じように側転も披露するなどで盛り上げた。
19曲目『ALIVE』では、なんと恐竜がライブに乱入!ゲストの『三四郎』が噛みつかれて止められないなか、元『HKT48』の冨吉明日香さんまで飛び込んできて止める……かと思いきや、やっぱり噛まれて退場するという豪勢(?)なキャスティングも。それでも冨吉さんの登場に涙するメンバーが降りおり、その後は2曲メンバーたちにまじってパフォーマンスをすることもあった。
MCでは、昨年11月に加入した5期生メンバーとの一緒の時間がなかなか取れなかったということで、『三四郎』とのコントコーナーを開催したり、現メンバーで仲のいいメンバーから、良い思い出や、悪い思い出などを尋ねるコーナーなどバラエティーコーナーでも盛り上げる。そんな笑いばかりではなく、握手会で自身の警備を初期から担当してきた『OJS48』の嶋田氏からの手紙が読み上げられた際には、溢れ出る涙をぬぐわずに、顔をくしゃくしゃにしながら聴き入っていた。
そして終盤、『HKT48』が5年ぶりとなる九州7県ツアーを開催することを発表。さらに、指原が“置き土産”として予告していた公演の楽曲『いま、月が満ちる』ができあがったということで、サプライズで披露。こちらは指原らしい言葉が乗るミドルテンポの楽曲で、最後は手でハートを作ってそれを満月のように宙で1回転させるのが印象的な振り付けとなっていた。
アンコールでは、美空ひばりさんの楽曲『川の流れのように』を赤いドレス姿で歌唱したり、『メロンジュース』『最高かよ』は場内2階席の間をトロッコでめぐり、ファンとの距離の近い演出もあり『恋するフォーチュンクッキー』で最高潮を迎え、あっという間に最後の1曲に。
そして選んだ楽曲は『タンスのゲン』。あまりに突飛な選曲に場内はどよめき、指原は「最後に頭のおかしい『HKT48』をお見せしましょう」と、しっかりパフォーマンスしきったが、実はこの曲を選んだのに訳があった。去り際に、楽曲で小道具で使ったタンスに自身のマイクをしまって11年間のアイドル活動に終止符を打つという、最後の最後まで魅せる演出で観客たちを笑顔にし、生声で「ありがとうございました!」と叫んで、お礼とともに終演を迎えていた。
■セットリスト
M1:ここにいたこと
M2:早送りカレンダー
M3:スキ!スキ!スキップ!
M4:12秒
M5:純情主義
M6:BINGO!
M7:大声ダイヤモンド
M8:飛べないアゲハチョウ
M9:君のことが好きだから
M10:Choose me!
M11:ヘビーローテーション
M12:Beginner
M13:胡桃とダイアローグ
M14:週末Not yet
M15:ウキウキWATCHING
M16:それでも好きだよ
M17:手をつなぎながら
M18:ザ☆ピース!
M19:ALIVE
M20:Chain of love
M21:キレイゴトでもいいじゃないか?
M22:僕らのStand By Me
M23:いま、月は満ちる
M24:誰より手を振ろう
EN1:川の流れのように
EN2:メロンジュース
EN3:最高かよ
EN4:恋するフォーチュンクッキー
EN5:タンスのゲン