「ぼくらの七日間戦争」劇場アニメ化でティザー&特報公開!その再映画化条件とは?

「ぼくらの七日間戦争」劇場アニメ化でティザー&特報公開!その再映画化条件とは?

アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』ティザービジュアルが公開

 ベストセラー小説『ぼくらの七日間戦争』がアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』として2019年12月に公開予定であることが11日、分かった。

 作家・宗田理氏が1985年に刊行した小説で累計発行部数2000万部を超える『ぼくら』シリーズの第1作が原作。88年には女優・宮沢りえ主演で実写映画『ぼくらの七日間戦争』として公開されたが、戦車や廃工場でのアクションといった大胆な演出でインパクトを残した。また、映画の主題歌となったTM NETWORKが歌う『SEVEN DAYS WAR』は、ファンの記憶に強く残るメロディーラインにもなった。

 91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている宗田氏が、『ぼくら』の世界で現代の少年少女たちが戦う“7日間戦争”をアニメーションで表現したいと提案があり、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に再映画化が決定となった。

 監督はテレビアニメ『ブレイブビーツ』で監督デビューし、『ドリフェス!』など話題作を手がけたことで知られる村野佑太。脚本は『OVERMANキングゲイナー』『プラネテス』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などヒット作を手がけたことで知られる大河内一楼。キャラクター原案には人気イラストレーター・けーしん氏、キャラクターデザインはジブリ作品や数々のアニメーションに携わっているアニメーター・清水洋氏が参加しており、アニメーション制作は亜細亜堂が行う。

 今回の発表に合わせてティザービジュアルと特報(https://www.youtube.com/watch?v=11vLb7SgPxc)を公開。ティザービジュアルは舞台となる雄大な山々に向かい、これから始まる7日間に期待に胸をふくらませる少年少女6人が描かれている。特報では主人公・守を中心に、それまでの何げない日常生活から大人に対する抵抗の始まりと、少年少女が大人へと成長する始めの一歩、“スタートライン”を表している。彼らにとっての戦争は何か?彼らが対峙していく敵とは何なのか?そして英治とひとみは登場するのか……。

 宗田氏からは、「子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。これは作者にとってこの上ない喜びです。今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください」と、メッセージを。

 野村監督も「『解放区より愛をこめて―』原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい『ぼくら』の7日間戦争を紡いでいけたらと思います」と、意気込みを語っている。

 今後、豪華俳優陣が発表される予定となっている。

 アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』は2019年12月に公開予定!

 ※記事ない画像は(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

 公式サイト http://7dayswar.jp/