俳優・岡田健史(20)が15日、東京・渋谷のUDAGAWA BASEでファースト写真集『鼓動』(講談社)発売を記念した囲み会見を開いた。
福岡県出身で2018年にドラマ『中学聖日記』(TBS系)にて、準主役の黒岩晶役で俳優デビューし大ブレーク。その勢いは二十歳の誕生日となる5月12日に初のファンミーティングを開催した際に、同日3部構成で1万5000人の応募があったほどで、写真集も4月10日に予約開始した際にすぐに発売前重版がかかり、2万5000部が世に出るほどの大反響を呼んでいる。
ジーンズに白いジャケット姿で現れた岡田。写真集へ「今回は19歳のうちに撮影できたということで、心身ともに成長が著しい10代うちに撮れたことがすごく貴重なんじゃないかと思いました。写真はカメラマン、スタッフの方々もその瞬間しかその1枚は撮れないと思います岡田健史はいい写真集になったのではないかなって」と、礼儀正しい言葉とともに自信を見せる。
コンセプトとしては、「年齢が3つ異なる17歳、19歳、21歳という形で出てきます。その中で3人がパラレルワールドという形でスタッフさんを含めて作っていきました。そんな設定で作ってます」と、それぞれの年齢を演じたそうで、「何をもって少年ぽさというのかとか、何をもって大人っぽさとかはやりながら難しいなと思って。正解も不正解もないと思ったので、いち俳優として映像につながるような役へのアプローチの仕方とかをいろいろ学ばせて頂きました。とくに、21歳は通ったことのない年齢で難しいです。でも、難しいからできないのかというと、『そんなことない!』と言いたくなりますし、俳優としていろんな役をやらせて頂くなかで、大人の年齢をやることもあると思うので表現してみました」と、生真面目な考えも披露。
今年3月にロサンゼルスと日本で撮影したという本作。ロサンゼルスへは「違う異国の文化に触れてみたいという考えがあって。建築物が粋で、日本にはない広大さがありましたし、フィーリングですけど日本で見る空とは違う色で。異文化に触れたのは短期間ですけど、貴重な体験でした」と、胸躍る体験だったようで、「ロサンゼルスのネーブルオレンジはおいしくて、みかんとはまた違って」と、楽しげに旅を振り返っていた。
お気に入りのカットは、「日本とロサンゼルスで4日間で撮影しましたが、これは1番最後に撮ったカットなんです。それがこのロケ地です。最初に比べたら、やりやすいというか、こういうふうにやった方がいいんじゃないかというのが分かってきて、自分の表現しようと思った部分がうまく出てたと思います。カメラマンさんと話をして2人で納得した作品になったと思いますし集大成です」と、その時点での最終到達点になったようだった。
写真集のために「今回の写真集で見せるという目的があったので1ヶ月間追い込みました。いまは自分の姿勢だったり、健康的な体でいるために最低限のことをやっている感じです」と、努力を惜しまない岡田は「それと野球をやっていたことの知識と経験が生きていて、やってきたことは無駄じゃなかった」と、しみじみ。写真集へは「90点以上です」といい、自身の体は「70点ですかね」と、自分への厳しさを見せていた。
日本だけではなく海外の映画出演などはどうかとの問いかけには、岡田は「日本もそうですけど、日本以外の世界でも、自分は演じるということに楽しみを感じてこの世界に入ってきたので、どの世界でも楽しんでいけたら」と、ブレない爽やかな姿勢を見せていた。
続けて、自分の好きなパーツは?という質問も飛ぶ。「鼻は自分の父親譲りです。鷲鼻がすごくいいと言ってくださることがあるので、親に感謝だなって思います」とも。
さらに、二十歳を迎えて、お酒が飲めるようになったことが大きかったのだとか。「前作のドラマのときもそうだったんですけど、その場にいる成人の方々に気を使わせて迷惑をかけてしまうと感じていたので、みんなで楽しくできるようになったというのは嬉しいなと思います」と、周囲を気遣ってのものだったよう。二十歳になってから焼酎を父親と飲んだそうだが芸能人で誰か飲んでみたい人へは「タモリさんですね。同郷の大先輩として」と、大物を指名して記者たちを驚かせていた。
会見中には、TVカメラ用にもう1度お気に入りカットを開く動作をしてほしいとカメラマンからリクエストされると、しっかり笑みも入れて“神対応”するサービス精神もおう盛な姿を見せるなど、記者をも楽しませていた。
写真集『鼓動』は2000円(税別)で発売!
※記事内写真集カットは撮影:IBUKI・宮坂浩見/岡田健史ファースト写真集「鼓動」(講談社)より
※追記に伴いタイトルも変更しました。