歌手・遠藤正明、坂本浩一監督が15日、東京・新宿バルト9で映画『パワーレンジャー』(監督:ディーン・イズラライト/配給:東映)公開前夜祭に登壇し、司会は宮島咲良アナウンサーが務めた。
日本のスーパー戦隊シリーズの英語ローカライズ版として1993年から放送されているシリーズ。本作では、93年の第1作『マイティ・モーフィン パワーレンジャー』を総製作費120億円かけてリブートし、ド派手なアクションはもちろんのこと、主人公たちの友情や葛藤、さらには笑える要素まで満載とてんこ盛りの内容となっている。
まずは、宮島アナと坂本監督が登壇。スーパー戦隊好きとして知られる宮島アナと、テレビ版『パワーレンジャー』シリーズの監督・プロデューサー・アクション監督などを歴任しシリーズを成功に導いた坂本監督のトークとあり、熱い観客たちが集まったのか宮島アナが下準備なしであおっても大歓声が飛ぶという熱気あふれるものに。
坂本監督は「楽しみにしていました。パワーレンジャーに15年以上かかわっていて、まさかこんなに大きな作品になると思っていなかったので」と、公開を心待ちにしていたといい「作品は豪華ですよね。アメリカのほかヒーローたちと比べてもひけをとらない。日本の僕達がまねしようとしてもできない」と、感想を。総製作費120億円という巨額の資金が投入されていることへは「僕にそれだけくれればと思いますよね」と、話して場内を沸かせることも。
日本の戦隊シリーズとの違いへ、坂本監督は「主役の子たちの成長ストーリーでもあり、従来のストーリーもあったり、なかなかヒーロー番組では入り込めない切り込み方で作品を描いているので、ものすごく新鮮でしたね」と、いろいろ違いがあるという。さらに、「一番大きいのは名乗りの文化がないんですよね。変身して“◯◯レンジャー”って名乗っている間に格好いいって見ているんですけど、向こうの人達はなんでその間に攻撃しないの?っていう質問が出てくるんです」と、合理的な考えをする人も多いそうだ。
そこで現地で作品を作るにあたって「アメリカナイズするときにどうしたらいいかというのが随所随所で出てくるので、毎年、それが一番の大きな課題なんですよね」と、しみじみだった。
宮島アナは「日本のスーパー戦隊の素晴らしさと凄さをと思っているんです」というと坂本監督は「いま日本だとアニメがすごいといわれますけど、現地だとパワーレンジャーの浸透具合がすごくて、アニメがヒットする前に、スーパー戦隊がアメリカの方でヒットしていたとあって、日本の歴史の中でも評価していいんじゃないかというくらい成績を残しているんですよね」と、現地での熱気を伝えていた。
イベント後半には遠藤がテーマ曲『GO GO POWER RANGERS』を歌いながらレッドレンジャーとともに登場!映画館は一気にライブ会場へと早変わりで、遠藤とともに手を振り上げて声を張る観客たちの熱気が最高潮を迎えることとなった。
遠藤は歌唱を終えた後、「こういうシチュエーションで歌うことも、なかなかないので」と、ニッコリで、ともにパフォーマンスしたレッドレンジャーへは「ナイスガイで一緒にどこか行けるな!」と、肩を組み上機嫌。ちなみに作品はもう観たそうだが、「めっちゃテンション上がって、自分が思っていたよりすごく良くて。本当に素敵な夢中になれる映画」と、評していた。
最後に坂本監督から、「やっと日本で大々的に公開されまして、『パワーレンジャー』も楽しんでもらえれば」と、呼びかけていた。
映画『パワーレンジャー』は15日よりロードショー中!