草笛光子、85歳ヒロイン舞台に「舞台上では守りに入れない」隣で「噴火している」市村正親の元気の源は「7歳と11歳の子どもかな」

草笛光子、85歳ヒロイン舞台に「舞台上では守りに入れない」隣で「噴火している」市村正親の元気の源は「7歳と11歳の子どもかな」1

 女優・草笛光子(85)が20日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで22日に開幕する舞台『ドライビング・ミス・デイジー』の舞台稽古に出席。共演の市村正親(70)、堀部圭亮(53)とともに稽古の途中で報道陣の取材に応じ、「いまは頭のなかがいっぱいいっぱい。85(歳)にもなって、修羅場と言ったらいいのか、こんな大役をいただいて大変な思いをしているが、神様からいただいた大切なお仕事なので、この歳なりに覚悟ができた」としみじみと話した。

 1948年から’73年までの25年間、人種差別が色濃く残る米・ジョージア州アトランタを舞台に、教師を引退した72歳のユダヤ人未亡人・デイジー(草笛)がある日、自ら運転していた車で事故を起こしたことをきっかけにやってきた、黒人運転手・ホーク(市村)と最初は険悪ながらも、やがて心を通わせ、かけがえのない友人となっていく姿を描いた物語。

 この日、黒人メイク姿のまま登場した市村は「草笛さんがこの年齢で元気でいることで成り立つ作品。草笛さんがいま中年だったらキレイすぎてこの役はできない。少しくたびれたくらいでないと。よく日記を書くが、自分は85(歳)になってこんな芝居ができるのかって思うよ。(草笛という)目標ができた」とのっけからハイテンションでマシンガントーク。 そんな市村と25年ぶりの共演となる草笛は「(市村は)なにしろパワフルでしょ。いつも噴火しているみたい。そばにいて驚くよ、同じ人間かって。人間離れしているし、役者離れしているね」と脱帽。

 作中では草笛がいきなり車の事故を起こすシーンがあるが、草笛は「いま世間を騒がせているでしょ、80代の事故。それをいきなり(芝居で)やるから複雑。80代の事故と聞くとゾッとする。私は(プライベートでは事故は)やっていませんけどね」と苦笑い。この日のトークを聞く限り、いまだ健在といったところだが、「あまり元気じゃない。でも、舞台は痛かろうと変だろうと、這いつくばってでも出なきゃいけないものだから。85になって守りに入りたいのに、でも舞台上では守れない。ひとつずつ自分の中からあの世に取られて、いまが正念場と思っている」と覚悟は決まっている様子だ。

 一方の市村は草笛にいちいち、チャチャを入れ、報道陣を和ませるなど、サービス精神旺盛だったが、自身の元気の秘訣を問われると「子どものおかげかな。まだ7歳と11歳だからね。ここにはシャワー室がないから、この(黒人)メイクのままで家に帰るんだけど、子どもたちに『ガングロ!』って言われて愉しかったよ」と終始ハイテンションだった。

草笛光子、85歳ヒロイン舞台に「舞台上では守りに入れない」隣で「噴火している」市村正親の元気の源は「7歳と11歳の子どもかな」2

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草笛光子

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市村正親

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堀部圭亮

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