劇場アニメーション『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』(監督:増井壮一/配給:アニプレックス)大ヒット御礼舞台あいさつが28日、東京・TOHOシネマズ上野で開かれ梓川咲太役の石川界人、桜島麻衣役の瀬戸麻沙美が登壇し、司会はお笑いコンビ『天津』の向清太朗が務めた。
累計発行部数100万部を超える、作家・鴨志田一氏の『青春ブタ野郎』シリーズが原作。空と海が輝く現代日本に似た“藤沢”で、思春期に発症し不思議な出来事が起こる“思春期症候群”なる病が存在する世界が舞台。2018年10月より原作第1巻から第5巻までを描いたTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を観ない』が放送され、高校2年生の主人公・咲太や先輩で恋人・麻衣たちが“思春期症候群”によって引き起こされる騒動とそのてん末を、キャラクターたちの揺れ動く巧みな心理描写とともに描き人気を博し、劇場版はその後の彼らの姿を描いている。
今月15日から全国31館で公開され、この日までの興行収入は2.5億円を突破と、多くの感動を呼んでいるだけに、2人ともこの反響に驚く。こういったイベント恒例の何度観たかという質問を客席に投げかけ12回という猛者に石川が「立派な青春ブタ野郎!」と、声をかけることも。
大反響となっている本作だが、石川はファンたちに感動しているそうで、「ネタバレをしないように感想ツイートしてくれるんですよね。新しく観る人がここを知ると面白くなくなっちゃうだろうなっていうところを言わないでいてくれいるんです。これはいいお客さんに恵まれたなと思いますね」と、マナーの良さに感謝する。
公開から約2週間、あらためて、本編で観てほしいところへ、瀬戸は牧之原翔子(CV.水瀬いのり)のシーンを挙げ「病院でクリスマスツリーを飾って、病室のソファーで咲太へ『クリスマス一緒に出かけたいです』というのが気に入っていて。水瀬さんのお芝居も相まってですけど、小さな子が悩んだりしている中、自分が思いを寄せる好きな年上の人を誘うって、勇気がいると思うんです」というと、石川も興奮したような声色で「そこがカワイイよね~!」と、大いに共感。そのまま石川も翔子のシーンへ「咲太が来るとなったところで、点滴の針を隠すところが女の子っぽくていいなぁって。あのシーンは魅力ですよ」と、しみじみ。
追加で石川は「麻衣さんのシーンだと、カワイイのは冒頭の包丁を持っていくところ。演出の妙ですね。ちょっと手伝って、『キッチン入っていいすか?』っていうシーンがあって」と、日常と麻衣の動揺ぶりが垣間見えるシーンをチョイス。瀬戸はそのシーンへ、「あそこはアフレコでやったときにこのくらいの距離感で良いんだなって思っているんです。ちょっと怒り目というかの感じで演じたらOKが出て」と、裏話も披露。
石川も演技で気持ちを入れたシーンへ「『年明けたな……』というのはいろんな意味を込めて言いました。いろいろ終わって、始まるんだろうなって」と、感慨深げな表情も見せていた。
イベント後半はバラエティー感あふれる七夕をテーマにトークへ。石川は七夕へ興味なさげな声を出していたが瀬戸が、「七夕ゼリー!」と、目を輝かせる。この発言に会場も反応が分かれていたが、瀬戸は反応の良かった観客を見て「埼玉県のご出身ですか?給食で七夕ゼリー出てきましたよね!じゃんけんで取り合いになってすごかったんですから」と、興奮。
さらに、向が質問を出そうとすることそっちのけで、瀬戸が本会場が上野ということで瀬戸が七夕→笹→パンダと1人テンションが上がっていく“暴走状態”となり、ついに石川が「うるせー!うるせー!うるせー!!」と、止めに入るわちゃわちゃな事態となり、場内は大爆笑。ちなみに、向が出したかった七夕の願い事は向が『青春ブタ野郎』のTVアニメ第2期、瀬戸は「青ブタのコラボが増えたら良いな」と願ったり、石川は「原作が2億5000万部くらい売れればいいなって」とのことだった。
そんな真面目な話あり、バラエティーありだったが最後は、瀬戸が「きょうの大ヒット上映イベントは、みなさんが観に来てくれなかったら生まれていなかったんだなって。すごく感謝の気持ちがあります!」と、ファンへお礼。この発言を石川がまねして笑わせつつ、「まだ観たことないよという人へも、布教の方をして頂ければ」と、メッセージを寄せ、青ブタイベント恒例となったキャスト、観客ともに手を振りながらその場を後にした。
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は絶賛公開中!
※完成披露舞台あいさつ、初日舞台あいさつ記事
・石川界人 青ブタ劇場版の咲太は「演じてて本当につらかった」と心情吐露!水瀬いのりは“翔子”連発に「ゲシュタルト崩壊」したとも
・石川界人 水瀬いのりの「“はなまる…ですね”」に大感激!“特殊な語彙”の真似や瀬戸麻沙美と“選択”の繰り返しで楽しむ