ダンスロックバンド『DISH//』で俳優・北村匠海(21)、女優・浜辺美波(18)が21日、都内で『7月21日 ナツイチの日』記念記者会見に登場した。
集英社文庫が、1991年から実施している『夏休みに一冊、本を読もう』をキーワードに展開している恒例のキャンペーン。これまでにも松岡修造をはじめ、内田有紀、広末涼子、蒼井優、玉木宏、AKB48グループ、佐藤健、『三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE』山下健二郎、田辺誠一、中条あやみ、吉岡里帆といった豪華キャラクターを起用をしている。18年からは読書習慣のさらなる推進のため毎年7月21日を“ナツイチの日”と定め、2人は今年の『ナツイチ』キャンペーンキャラクターに起用された。
キャンペーンビジュアルと同じ浴衣姿で現れた2人。今回の就任へ北村は「本が好きで仕事柄読む機会も多いですし、自分の好きなものをPRできるというのはとても光栄でしたし、それを美波ちゃんと2人でやれるのも嬉しいですね」と笑みを見せれば、浜辺は「私も本を読むことが好きで、夏になるとナツイチの本が並んでいるのを観るのDえ嬉しいいですし、このナツイチのキャラクターを務めるということで、この夏はさらに本を読みたいなと思います」と、意気込みを。
お互いのポスタービジュアルを見てみて北村は浜辺のアンニュイな感じのものをチョイスしたり、浜辺は北村へ「静止画だと目でなにかを訴えるのが多いんですけど、すっきりしている目があるものがあるんです」といい、北村はその写真へ「お風呂上がりの清涼感な気持ちで撮りました」と、乗っかっていた。
続けて、この夏に読んでみたい1冊の発表へ。北村は『短編少年』という本を選んでいたが、「選んでいるときにこれ懐かしいと思って。高校生のもやもやした時期に、アンニュイな毎日を過ごしているときに共感した思い出があるんです。夏の爽快感が詰まっていて、改めて読みたいですね」と、1度読んだ本を再び読みたいといい、浜辺は太宰治の『人間失格』を選んで「有名ですけど、読んだことなくて」という理由を話すと、北村は「すっきり読めますけど、深く濃くという感じです」と、さらりとアピール。
さらに、自分が本を書くとしたら、そのタイトルは?という質問も飛んだが、北村は「高校生のときに実は書いたことがあって、何でもやりたいという気持ちで家で短いですけど書いたことがあります。短編みたいな。村上春樹さんに触発されて書いてました……でも、捨てました。あまりにも見れないものだったので」と、苦笑いしながら青春の思い出を披露。ちなみにどんなジャンルを問うと、「桜をテーマにしてということを書いていて(苦笑)。原稿用紙を大量買いしていて余っていたので書いてみようと思ったんですけど、僕の書いたのは起承転結の起もなかったんです。それくらい物語を発信していくのが難しいと感じました」と、しみじみ。
話を戻して、自身の考えたタイトルの公開へ。『20代。』とした北村だが「ゲシュタルト崩壊していて、合ってるのかな」と、タイトルに不安を覚えながらと会場を和ませていたが、「20のときに思っていることや、20代を生きる人たちを想像しました」とのこと。浜辺はしっかり考えていた北村に恐縮しつつ『昼寝のススメ』としたため「福沢諭吉さんの『学問のすゝめ』みたいではなく、本を読みながら昼寝をすることが好きなので、昼寝の好きさを伝えられれば」と、可愛らしい返答で場内をほっこりさせていた。
ほかにも好きな作者へ、北村は「学生時代から村上春樹さんをはじめとした作品をすごい読んでいて。青春群像劇が好きで伊坂幸太郎さんも好きなんですけど、伊坂さん原作の映画『重力ピエロ』に出演させてもらった経験もあるので」と挙げれば、浜辺は「刑事モノとか推理モノが好きなので、東野圭吾さんとか、宮部みゆきさんが好きです」とのことだった。
そして北村からあらためて、「僕らは普段台本というものを読み、それを具現化していくことをしています。小説や本はその人だけが持てる世界を本たちが表してくれているし、そういうのに僕も助けられたりしました。短編で短く読みやすいところからでいいので、自分の頭なの中で繰り広げられる面白おかしい世界を楽しんでもらえれば」と、呼びかけ、浜辺も「本を1冊開いて読むだけで、いろんなことを忘れたりとかリフレッシュになるので本当に素晴らしい娯楽の1つだと思います。読めばいいことしかないので、そういう素敵な本と夏に出会ってまた1つ素敵な経験をして頂ければ」と、アピールしていた。