女優・前田敦子(28)、俳優・高良健吾(31)、白洲迅(26)、佐藤都輝子(36)、阿比留照太(11)が14日、大阪・イオンシネマ茨木で映画『葬式の名人』(監督:樋口尚文/配給:ティ・ジョイ)舞台あいさつを樋口監督、大野裕之プロデューサーとともに開いた。
大阪・茨木市を舞台に、文豪・川端康成の作品群をモチーフとしつつ、10年前の高校の同級生のお通夜を体験するという人々を描いた奇想天外な作品。茨木市政施行70周年記念事業として制作されており、昨年7月下旬から8月中旬にかけてオール茨木氏ロケが敢行されていることも特徴の1つだ。
女手一つで息子・あきお(阿比留)を育てる渡辺雪子を主演した前田は、「すべてが熱かったです。夏の暑さじゃない熱さで、すべてあきおに助けられました。あきおの存在がすべてです」と、阿比留の方向を見てニコリ。
その阿比留といえば、司会が紹介を忘れてしまい、高良が「照太!」とさりげなくうながす優しさを見せ和気あいあい。撮影では、「監督が『あきお!いいでー!!』と褒めてくれて、それでパワーが出てうまくいったような気がします」と、お茶目さに会場も和んだ。
撮影へ、高良は「現場が同世代が多くて、みんなで作り上げているという感じでした。ほかの現場とは違って、みんなで話し合いながら、間だったりを考えたのでそれが面白かったんです」と、自分たちで演出も決めていったよう。
白洲は亡くなっている吉田創役での出演ということで、「今後あるかないかの経験で、遺体役でここまで画になり続けるというのはないですね」と笑いつつ、「氷抱きながら撮影というのもあったんです」と、これまでにない経験をしたのだとか。そういった体験を通して、「もし死んだときに、思いみたいななのが届くのではと信じたくなるような現場でしたね」と、感じ入っていた。
一方、地元関西での作品に出演するということで佐藤は、「家族・友人も楽しみに待っててくれて、高校の友だちも駅前に張ってあった大きなポスターを『見たで!』という連絡も久しぶりにくれました」と、人の縁がつながるきっかけにもなったようだった。
作品が高校の同級生たちが10年ぶりに集まることにかけて、同窓会などに参加したときのエピソードはないかと話題が振られると高良は、「いまだに中学校、高校の友だちとも会っていて。同窓会だけは出ないんです。なんなんだろう。学校の同窓会だから何百人だからかな」と、苦笑い。
すると前田も「(同窓会に)呼ばれたことないんです。お呼びがかかったことないので羨ましいです」と告白。これに白洲も大いに共感し、「呼ばれもしないし、行われているか分からない(苦笑)。そういうLINEグループがあるのかもしれないけど」というと、前田は「私もわからない」と、“同窓会呼ばれない”トークに花を咲かせていた。
映画『葬式の名人』は16日より茨木市で先行公開、9月20日より全国ロードショー!