女優・藤原紀香、葛山信吾、荒牧慶彦、秋元真夏、大平峻也、酒井敏也、高橋惠子、松平健が3日、東京・明治座で舞台『サザエさん』(脚本・演出:田村孝裕)初日舞台の幕を開けた。
今年でアニメ放送50周年となり、来年にも原作者の長谷川町子氏生誕100年というタイミングで舞台化!磯野家の10年後の物語を描いておりカツオ(荒牧)は大学生、ワカメ(秋元と齊藤京子とのWキャスト)は服飾学校に通い、マスオ(葛山)は部長へと昇進していたりと、時の流れを感じさせる設定となっている。
舞台は冒頭からかつて火曜日にもTVアニメが放送されていた際のOP『サザエさんのうた』をはじめとしたレアな楽曲が流れたり、TVアニメのエンディングでおなじみの予告やじゃんけんがあったりと雰囲気たっぷり!楽曲や効果音はTVアニメをそのまま使っていたり、藤原演じるサザエはあいかわらずのそそっかしさや、葛山演じるマスオの『ええっ~!?』という名台詞、マスオの同僚・アナゴがアニメキャスト声優に寄せたかのような巻き舌のような演技、松平演じる波平の頑固おやじぶりなど、サザエさんワールドに引き込まれる要素満載となった。
終演後に磯野家キャスト一同で囲み会見を開催。松平は「お客さんが入ると随分違いますね」と、何度も客席が笑い声に沸いたりしたことに手応えを感じたよう。
国民的な漫画・アニメ作品なだけに藤原は「本当に日本の有名な家族ですし、みんなの大好きな『サザエさん』だからプレッシャーもありました。でも、それぞれキャストのみんなが『サザエさん』の原作へのリスペクトの気持ちが高っくて、目指すものが一緒だったので」と、結束が固まったという。
役作りで苦労した点へ藤原は「始めは声を似させなきゃいけないということを集中していたんですけど、人間の話す温度とかも考えて声とかを作っていけばいいかすごく考えました。細かいダメ出しが毎日あって、積み重ねをしながらでした」と、細かく調整していったといい、松平も「見本はありますので、まずはそこからスタートして、最終的に自分が演じるというかを出していくものでした」と、こちらも積み重ねていたそう。
葛山は「やはり声優さんの声が頭に残っているので、こういう感じかなというのが出てきて、演出家さんに相談しながらで。いまも考えながらです」と、手探りだったようだ。
一方、荒牧は「子供の10年はだいぶ顔つきや性格も変わるので、そういう部分を考えながらやっていました」と、話したり、タラちゃんを演じる大平は「僕は普段2.5次元といわれる舞台に出演していますが、日本人の誰しもが知っているであろう作品ですので、緊張していました。演出家の田村さんからは『タラちゃんが10年で1番成長しているから』といわれて、いい意味で期待を裏切っていければと思いました」と、役に臨むうえでの気持ちを。
ちなみに大平へは、“母親”が藤原ということで「めちゃめちゃ緊張しましたよ(笑)。でも、最初にごあいさつしたときにいきなり『サザエでございます』とあいさつしてくださって、よかった!これは素敵な家族に迎えてもらえると思って(笑)。たくさん支えて頂いています」と、藤原の座長ぶりを語ることもあった。
ほかにも、藤原が「明るくておっちょこちょいなのは似ているなって」と話したり、歌唱シーンへはけいこ中にいきなり決まって驚いたという話も飛び出していた。
舞台『サザエさん』は3日から17日まで明治座にて、福岡・博多座では9月28日から10月13日まで上演!
■出演キャスト
フグ田サザエ:藤原紀香
フグ田マスオ:葛山信吾
フグ田タラオ:大平峻也
磯野カツオ:荒牧慶彦
磯野ワカメ:秋元真夏、齊藤京子(Wキャスト)
タマ:酒井敏也
磯野波平:松平健
磯野フネ:高橋惠子
三郎:山口森広
金太郎:瀬野和則紀
西山:増田雄二
穴子:野依健吾
中島:宇乃徹
みすず:鳥居ちゃちゃ
花沢花子:成田沙織
ことこ:篠原初実
みゆき:佐藤玲羅
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