俳優・草なぎ剛(45)が14日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画『台風家族』(監督:市井昌秀/配給:キノフィルムズ)全国89館生中継舞台あいさつ付上映イベントを女優・MEGUMI(37)、甲田まひる(18)、藤竜也(78)、市井監督(43)とともに開いた。
過去に2000万円を強盗したまま行方がわからなくなっていた両親の“見せかけ”の葬儀をして財産分与をたくらむ鈴木4兄妹の物語。草なぎは鈴木家の長男・小鉄を、ほかの兄妹にはMEGUMI、中村倫也らが豪華キャスティングされており怒りや愛情、嫉妬、後悔、許しなど、さまざまにうずまく人間のドロドロとした感情を描き切る。
客席を縫いながら登壇し観客とハイタッチしながら現れ歓声を浴びたキャスト陣。草なぎは全国の劇場で上映しているカメラに向かって「台風家族!」「ま・ま・ま・満足!」「空回り(苦笑)」など楽しげにコメントし会場内を沸かせる。
そしてまずは、台風15号の被害でいまだ停電している地域がある千葉の方々へ向け、草なぎは「千葉の方がすごく大変なことになっています。心を強く持ってもらいたいと思っています」と、スタッフ・キャストを代表して気持ちを伝えてからイベントをスタート。
この日は鈴木家の父・一鉄を演じた藤がいるということで、草なぎは藤とのシーンを語ることとなり「藤さんがボクシングをやるところがあるんです。パンチがものすごく速くてリハーサルと全然違って。普通のパンチは横から来るんですけど、藤さんのパンチは縦から来る感じなんです。本当に怖くて避けました」と、パンチのキレの良さにおののいたのだとか。
イベントでは、裏設定を考えようというコーナーを開催。一鉄がカラオケが趣味だった場合歌う曲はとなると、藤がウルトラマンの楽曲を歌うと草なぎも輪唱してノリノリだったり、大阪の方からの質問の際には「大阪名物パチパチパンチや~」と前に出たり、藤とのハグ。勢い余って、「私待ち待ち、『凪待ち』!」と香取慎吾主演映画のことまで言い出すなど、盛り上げに体を張った。
最後に市井監督から、「小鉄という台風のような人物が、草なぎさんで良かったなと思います」と、伝えられると草なぎは感激といった表情を浮かべつつ、「家族なんですよね……いまここに立っている、藤さんもめぐちゃんも、まひるちゃんも。去年の夏、とても血の通いあった家族になったなって。みなさん感じるものがあるのではないかと思って嬉しく思っています。この素敵な作品に出会えて幸せでしたし、いろんな人に支えられて僕はこうして舞台に立っていられます。みなさんのお力を借りて頑張っていくしかないので、みんなと手を取り合って、いい作品をと思っています」と、これからへの気持ちをコメントしていた。
映画『台風家族』はTOHOシネマズほか全国ロードショー中!