舞台劇「からくりサーカス」～デウス・エクス・マキナ（機械仕掛けの神）編～を前に囲み会見が開かれた
『舞台劇「からくりサーカス」～デウス・エクス・マキナ（機械仕掛けの神）編～』（脚本・演出：村井雄）ゲネプロが10日、東京・新宿FACEで開かれた。
『からくりサーカス』とは1997年から2006年にかけて、漫画家・藤田和日郎氏が『週刊少年サンデー』（小学館）で連載していた同名作。18年10月からはTVアニメ化もされ、今年6月に大団円を迎えた。舞台としては今年1月に『舞台劇「からくりサーカス」～真夜中のサーカス編～』として上演され、本作はその後を描き、完結となる。
ゲネプロ前には才賀勝役の深澤大河、加藤鳴海役の滝川広大、エレオノール＆アンジェリーナ＆フランシーヌ＆フランシーヌ人形役の『AKB48』大西桃香、エレオノール＆アンジェリーナ＆フランシーヌ＆フランシーヌ人形役の飯田里穂、白金役の小坂涼太郎、才賀正二役の横尾瑠尉、フェイスレス役の村田洋二郎が囲み会見を行った。
飯田は、「一時閉幕した、からくりサーカスがまた新宿FACEで開幕するということで嬉しく思っています。後半は登場人物も新たに、豪華になっていて、登場人物同士の熱い愛も描かれていますので、ぜひ楽しんで観てもらえればと思います」と、アピール。飯田と、同じ役を4役やる大西は、「4役やりますし日によって役が違いますので、緊張もしています」というが、「飯田里穂さんと一緒に舞台に立てることが嬉しいです」と、飯田とうなずきあい、同じ役を演じている者同士がいるということで緊張も緩和しているよう。
すると、飯田は「桃ちゃん（大西）も言ってくれましたけど、今回の作品では対話するシーンもあるので、そこも観てほしいと思います」と、2人のシーンをアピール。
そこで、飯田と大西にお互いに意識している部分はないか尋ねると、大西は「私とりっぴー（飯田の愛称）さんは性格が真逆なんです。りっぴーさんが演じている姿をけいこ場で観させて頂いていると、自分が持っていない表現を持っていて刺激を受けるんです。私はりっぴーさんの思い切った感じの演技がすごく大好きで、見習いたいと思っています」と、吸収しているそう。
逆に飯田も「性格とか考えていることは桃ちゃんの言う通り、結構真逆だったりするんです。それって、自分にない表現の仕方を持っているなと思っていて。前作からそう思っていたので、前作でもそういうところを話し合っていたので、今作も話し合いながらでした。4役やるのは大変ですけど、Wキャストで桃ちゃんと一緒で良かったなとすごく思っています」と、女優として切磋琢磨していける関係を築けているようだった。
ほかにも、深澤は「今回で完結です。藤田さんの魂が込もっている作品だと思います」といえば滝川は、「前作で感じた思いは本当につらかったんです。自分のために命を譲って死んでいく姿や、子どもたちが死んでいく姿が本当に苦しかったんです。今回の作品でも2時間15分で表現できなかった思いと、藤田和日郎先生の思いも込めて演じたいと思っています」と心情を。村田からも「作品自体愛を語っているところがあり、、いろんな愛の形があると思っています！」と、テーマの1つを語っていた。
その後、ゲネプロへ。胸を衝くようなセリフとアクションなどをキャスト陣が店舗よく高い熱量で披露。囲み会見で、飯田が「着替えとかも多い役どころというところで、（カンパニーの方々に）協力して頂いて、こだわれるようにしていますので、そういうのも期待していてほしいなと思います」と、語っていた通り、飯田と大西は何度も衣装替えがあり、出てくるたびにクオリティーの高い衣装を披露するなど、カンパニーのチームワークの良さを伺わせることも。さらには、生歌唱もあったりと、さまざまな表情を見せていた。
舞台劇「からくりサーカス」～デウス・エクス・マキナ（機械仕掛けの神）編～は10日から19日まで新宿FACEにて上演！
※記事内写真は（C）藤田和日郎・小学館／舞台劇「からくりサーカス」製作委員会
