女優・天海祐希(52)、吉永小百合(74)、満島ひかり(33)、俳優・前川清(71)、ムロツヨシ(43)、“ももクロ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『ももいろクローバーZ』の百田夏菜子(25)、玉井詩織(24)、佐々木彩夏(23)、高城れに(26)が11日、東京・丸の内ピカデリーで映画『最高の人生の見つけ方』(監督:犬童一心/配給:ワーナー・ブラザース映画)初日舞台あいさつを犬童監督とともに開いた。
余命6ヶ月の2人の男が棺おけに入る前に生涯最後の冒険旅行に出るという、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンという豪華共演でも話題となった映画『最高の人生の見つけ方』が原案。人生のすべてを“家庭”に捧げてきた大真面目な主婦・北原幸枝(吉永)と、人生のすべてを“仕事”に捧げてきた大金持ちの女社長・剛田マ子(天海)が同じ病院で余命宣告を受ける。2人はたまたま同じ病院に入院する12歳の少女の『死ぬまでにやりたいことリスト』を手にし、2人はこのリストすべてを実行すると決断。今までの自分だったら絶対にやらないことも、自らの殻を破って初体験し、人生の楽しさと幸せに出会いその先には……というハートフル・ストーリー。
吉永は長い女優キャリアのなかで初めて金曜日の舞台あいさつといい「あしただと台風でごあいさつできなかったので」と、“持ってる”姿を見せる。さらに、百田がももクロを代表してあいさつしているときには吉永は体を向け、全身で話を聞いている姿や、百田が「インチキアイドルで……」と自身たちを茶化していると、天海はふるふると首をふって「そんなことない」と、つぶやいたりと、キャスト間の温かいものが流れている様子が垣間見えるなかスタート。
本作のキャンペーンで印象的だったことへ、吉永は「キャンペーンで道後温泉に行ったのですが、それは珍しかったです」と話すと、同じ質問を振られた天海は「はい同じです(笑)」と、吉永にメロメロといった感じで繰り返し、笑いを誘うことも。
続けてムロは、「天海さんが上司の役で部下として嬉しくて。それに台本を読んで、吉永さんと向き合って芝居をするというのはやりがいがありました」と、感激だったそうだが、1つ不満が残ったという。それは台本では吉永に膝枕をしてもらえるシーンがあったそうだが、本番では天海から「ノー膝枕」と吉永が間に入ってくるアドリブが入ったことだそうで「小百合さんとムロが膝をくっつける前に『ノー膝枕』と来るんです」と、不満を漏らす。
すると天海は、「今回は無理だったんですね。次回でお願いします」と、しれっとムロの言い分をかわしつつ、そんなことをした心情として「立場的に甘えているのが許せなかったんだと思います」と、笑っていた。
ほかにも、百田は本作でももクロのライブシーンに吉永と天海が本当に立ったということへ、「芸能界の先輩方から現場で合う方々に『あれはどう撮ったんだ!?』と聞かれることが多いんです。実際に私達のライブの日に来てくださって、それをお届けするという感じなんですけど、そうお話したら、みなさん驚かれていました」と、反響があるのだとか。
玉井はそのライブシーンへ「何度もこれまでやってきた楽曲の『走れ!』は、何度もやってきたはずなのにすごく緊張しました」と話したり、百田はムロの方を向いて「“ムロツ”(ムロへももクロがつけている愛称)はあんまり画面に映ってなかったね」と、ここでもムロが不遇だったことを慰めていた。
映画『最高の人生の見つけ方』は全国公開中!