厚生労働省の肝炎総合対策推進国民運動である「知って、肝炎プロジェクト」のPRイベントが26日、都内で行われ、プロジェクトの特別参与を務める俳優・杉良太郎(72)が「肝炎は日本で300万人も疾患している国民病。1回の検査を伸ばしたばかりに希望の人生をまっとうできなくなることがあるので、ぜひ、検査を受けてほしい」とPRした。
プロジェクトは肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性をわかりやすく伝え、あらゆる国民の肝炎に対する理解、早期発見を促すもので2012年から実施。
この日は、杉を筆頭に特別大使の伍代夏子(55)、大使の小室哲哉(58)、スペシャルサポーターを務める上原多香子(34)、EXILE MAKIDAI(41)、AKB48・岡田奈々(19)、島谷ひとみ(36)、高橋みなみ(26)ら蒼々たるメンバーが一堂に集結。小室が作詞作曲を手掛けたプロジェクトのテーマソング「笑顔の明日」を全員で熱唱した。
過去にC型肝炎にかかったことがある伍代は「完治はしたが私の時代は発熱や脱毛、貧血など意外に薬の副作用があった。でもいまの薬なら副作用もない」、また2012年にC型肝炎を患った小室も「1カ月で陰性になったが、その後半年間薬を投与して、行動や言動が荒くなったり自分が自分じゃないときもあるなど、薬の副作用がキツかった。いまは副作用のない薬ができて本当によかった」としみじみ。
この日、メンバー全員で歌い上げたテーマソングに小室も感無量だったが、「でも実は杉さんのチェックが何度もあって、そう簡単にできた曲ではない」と本音をポロリ。「特に歌詞が普遍的でなければならないとアドバイスいただいた。どんな立場のみなさんも自分のことのように感じる歌ではないとと。これじゃ、こういう人は自分の気持ちにはなれないよね、とか。でも、おかげで歌詞がだんだん広がっていった気がする」とほっとした様子。それに伍代が「できあがった歌を聴いて感動して涙が出た。年々、サポーターの輪が強くなって、ここでひとつになっている気がする」と絶賛すると、小室も「杉さんにかなりダメだしをされたが、結果、伍代さんに気にいただけてよかった」と喜んでいた。
最後に締めの言葉を求められた杉が「きょうは挨拶はこれで4回目。もう、言うことなくなっちゃった…」と茶目っ気たっぷり。「でもね、本音を言えば、みなさんの健康のことなのに、なんでこちらから検査に行ってくださいってお願いしているのかが不思議。検査でウイルスをもっているのがわかったのに治療をしない人もいるが、気持ちがわからない。こちらからお願いしないと、ピロリ菌も退治しないのかと。ガキじゃないんだから自分で行けよ、と。健康も自分の責任。まあ、めげずにやっていきますよ。明るく健康な国にしたいからね」と饒舌にリップサービスしていた。