女優・岸井ゆきの、深川麻衣、今泉力哉監督が25日、東京・HMV&BOOKS SHIBUYA内のイベントスペースで映画『愛がなんだ』Blu-ray&DVD発売記念イベントを開催した。
直木賞作家・角田光代氏のアラサー女子の不毛な恋にまい進する姿を描いた作品が映画化。岸井は恋に落ちたマモちゃん(成田凌)に盲目的な恋をするテルコ役で主演、深川は葉子役で共演した。
今年4月に公開され、いまだ劇場で上映とロングランになっていることへ、岸井は「まさかこんなロングランになるなんてと思います」と驚きがあったといい、深川は「幅広い年代の方に響いているんだなって」と、しみじみ。
それだけ長く愛される理由へ深川は「観ている方たちが、登場人物の誰かに似ているのかも。つらい、苦い恋愛とかをしてきた方が多いのかもと思って」と推測すると、岸井は「私、テルコみたいなのかも』という声があって」と、自分を映しているような気持ちになるそう。
テルコのように、仕事中でも電話一本で仕事を放り出していくような人物をどう思うかという問いかけに、岸井はテルコを演じてみて「テルコの目線だと好きだから行くよなと思って」と、共感する部分があったのだとか。
深川は「仕事を投げ出してまで行くということは思い浮かばなくて、それだけ垣根を飛び越えて好きなものがあるというのは羨ましくて」と憧れる部分もあるそうだが、自身としては、「葉子がテルちゃんに結構意見を言うシーンがありますけど、私も友達にやめときなよと、言っちゃう時あります」と、相談されたときの対応が、自身の演じた葉子と似ていたそうだ。
恋バナに話が移り、深川が「中学生のときに気になる人がいて、その人がショートが好きだと聞きつけて、雑誌で見てそれを美容院に持っていったんです。そのヘアカタログのモデルさんが可愛かったんでしょうね。私がやると男の子みたいな髪型になってしまって(苦笑)。相手の方は、頻繁にしゃべる間柄じゃなかったから、私がただ髪型を失敗した、ほろ苦い思い出です」と、話して笑いを誘っていた。
イベント後半には、観客からの質問に答えるコーナーが開催。そこから岸井が劇中で歌った鼻歌が実は岸井自身が歌ったのにボツになったということや、役作りのために岸井は成田に近づかないように楽屋でも距離をとっていたことや、深川は劇中に少しだけ出てくるボルダリングのシーンのため「地味にボルダリングにも通いました」と、裏話を披露していた。
ほかにもBlu-rayには未公開シーンが多数あるそうで、そこは深川も知らない部分だったことから、「観ます!」とのことだった。
映画『愛がなんだ』(バンダイナムコアーツ)Blu-rayは5800円で、DVDは3800円(税別)で好評発売中!
(C)2019映画「愛がなんだ」製作委員会