劇場アニメーション『冴えない彼女の育てかた Fine』(監督:柴田彰久/配給:アニプレックス)初日舞台あいさつが26日、東京・新宿バルト9で開かれ安芸倫也役の松岡禎丞、霞ヶ丘詩羽役の安野希世乃、澤村・スペンサー・英梨々役の大西沙織、霞ヶ丘詩羽役の茅野愛衣、氷堂美智留役の矢作紗友里、波島出海役の赤﨑千夏、主題歌『glory days』を歌う歌手・春奈るなが登場した。
“冴えカノ”との略称でも親しまれている作家・丸戸史明氏執筆で、深崎暮人がイラストを担当する人気ライトノベルシリーズ。ゲーム制作をしてく高校生たちの恋愛模様などが描かれ人気を博しており、2015年にはTVアニメ第1期『冴えない彼女の育てかた』が放送となり、17年にはアニメ第二期『冴えない彼女の育てかた♭』をオンエア。そして丸戸氏書き下ろしでフィナーレを飾る本作が公開を迎えることとなった。
松岡は、開口一番「印象に残っていないことがないんです。全部が印象に残っています」と、相当な思い入れを感じさせるコメント。
さらに、「(加藤)恵はフラットなキャラクターと言うことで、TVシリーズでは表情変化があまりないキャラクターだったんです。でも、目からハイライトの光が消えたり、目で語るところがたくさんあったんですね。今回の劇場版では、目だけでなく、ほっぺの色がぽっとかわいらしく色づくんです。そこに恵の感情が現れていると思うので、劇場版では恵のほっぺたにも注目してほしいです」と、作品の見どころを熱弁。
安野はキャラクターの成長を語れば、大西の思い出は劇場版のアフレコを挙げ「夏にアフレコをしたのですが、スタジオが暑くて、セリフもすごくボリュームがあったので、松岡さんがクールダウンするために、『プシュー』っとコールドスプレーをかけていたんです。それがすごく印象的でした」と、アフレコを振り返る。ちなみに、松岡は収録中にコールドスプレー2缶を使い切ったそうで、大西からは「収録中の松岡さんが霧がかって見えた」と、イジっていた。
続けて、茅野はTVシリーズのアフレコへ「TVシリーズのアフレコでは松岡さんがいろいろ事件を起こしてくれまして。バレンタインか何かにカヌレをスタジオへ持っていって。みんなで食べようとしたら、松岡さんがそれをひっくり返したんです。そのカヌレが地面に落ちる前に矢作さんがスライディングで拾ったという……え、松岡さん覚えてない?」と、“事件”を披露。これに、女性キャスト陣がその事件を懐かしそうに振り返る中、松岡だけは覚えておらず笑いを誘っていた。
トーク中盤には、作品の見どころを挙げていくことに。そのトップを切ったのは矢作で、「今回の美智留の見どころは、冒頭のライブです。美智留が歌ってます!」とのこと。
続いて、茅野は「英梨々と詩羽の関係性に注目です。『冴えカノ』は足の描写が多いんですよね。TVシリーズの時は、英梨々と詩羽が足でガンガン蹴り合うシーンがあったのですが、今回はどうなるか。足に注目してください」というと、それを受けて安野が「恵の注目は手かなあ。今回、手がすごくなまめかしく動くので、そこをぜひ見てください」とのこと。そのシーンは波島出海役の赤﨑も注目のようで、「倫也先輩の手と恵の手がなまめかしく絡むシーンがあるんです。あの滑らかな動きは見ごたえがあります」と補足で説明し、松岡も乗っかり「僕の推しのシーンも手がポイントですね。あれを見ると、くそったれ、ビッグバンアタック!って感じです」と、明かしていた。
ほかにも、大西は英梨々の見どころとして、「アフレコのときに2度くらい魂が抜けかけたシーンがありました。英梨々の頑張りも、ぜひ観て頂きたいと思います」と、アピール。春奈も「嫁の英梨々がすばらしいんです。登場人物のみんなが愛おしくなるような気持ちにさせてくれる映画ですね」と、うなずいていた。
マスコミ向けのフォトセッションのあと、そこで体力を使い果たした松岡は、まさかの最後のメッセージを拒否。安野にメッセージ役を託そうとするという荒業に出てが、安野は「こういうところは主人公である安芸くんがバシッと決めるのが筋なんじゃないかなあ」と、恵ボイスで、松岡を諭し大盛り上がり。
そこで改めて、松岡から「胸がキュンキュンするような作品です。観ているときに力が入りすぎて、拳から血をながさないようにしてください。あと、エンディングの曲が流れてからも、席を立たないでください。ぜひ1度ならず、何度も劇場で楽しんでいただければ嬉しいです」と、メッセージを寄せていた。
劇場アニメーション『冴えない彼女の育てかた Fine』は公開中!
※(C) 2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会